「ウィッグの手植えと機械植えの違いは何?」このような疑問を持っている方もいるでしょう。ウィッグを購入する際に素材の違いや作り方の違いにより、価格に大きな差が生まれます。「高価なものの方が良い」と思っていても、予算の関係で妥協することもあるでしょう。
手植えと機械植えにはそれぞれの特徴があり、購入の際の選ぶポイントになります。そして、それぞれの特徴を把握した上で、自分に合ったウィッグを選ぶことが大切です。今回は、手植えウィッグと機械植えウィッグの違いや、メリット・デメリットについてご紹介します。
機械植えウィッグの特徴
機械植えウィッグとは、一定方向に髪の毛を植えているため髪がまっすぐキレイな状態になっていることが特徴です。クセがなくストレートヘアを作るのに最適な方法で、主にファッションウィッグに用いられています。
機械植えのメリット
- 一定方向に植えられている
- ストレートウィッグに向いている
- ファッションウィッグ向き
- 価格が手頃
機械植えのメリットは、一定方向にキレイに植えられているのでクセがなくサラサラなストレートヘアを実現することができます。地毛の場合、ダメージや髪質など、髪の毛の状態によっては難しいストレートヘアもウィッグで簡単にセットすることができます。
主にファッションウィッグに使われることが多い機械植えは、大量生産が可能なので価格もリーズナブルなこともメリットです。
機械植えのデメリット
- 不自然に見える
- 通気性が悪い
- 重たく感じる
- つむじの見た目が不自然
- 動きが出にくい
機械植えのデメリットは、全て一定方向に植えているので不自然に見えてしまうことです。また、機械でしっかりと髪の毛を植えていることもあり、ウィッグの通気性が悪く重たく感じることがあります。
髪の毛がしっかりと詰まっているので、つむじあたりも不自然に見えウィッグであることがバレやすいので注意しましょう。しかし、ヘアスタイルによっては機械植えを好む方もいるので好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
半機械植式ウィッグとは
機械植えウィッグは、手植えと機械植えの両方を用いた「半機械植式」というウィッグもあります。機械植えのみでは自然なつむじを作ることが難しいため、部分的に手植えを用い、それ以外は機械で植えられています。
不自然になりやすいつむじを丁寧に手植えすることで、自然な見た目とキレイなストレートヘアを作ることができます。部分的に手植えを使用しているので、総手植えよりも低価格で購入することができます。
手植えウィッグの特徴
手植えウィッグとは、髪の毛一本一本丁寧に作り上げているウィッグです。ウィッグのベースとなるネットにつむじを中心とし、一本一本向きを変えながら手作業で植えていきます。
手植えのメリット
- 見た目が地毛のように自然
- 一本一本丁寧に植えられている
- 通気性が良い
- 軽い
手植えウィッグは、地毛のような自然な見た目が最大のメリットです。人の髪の毛は一本一本生え方が異なり、つむじから放射状に生えていることが特徴ですが、本物の髪の毛に最も近い形で作られているのが手植えウィッグです。
そして、機械植えのように髪の毛が詰まっていないので通気性がよく、軽いこともメリットです。ウィッグは目的により作り方が異なりますが、医療用ウィッグには手植えが用いられることが多いです。
手植えのデメリット
- 価格が高価
- マメなお手入れが必要
- スタイリングが崩れやすい
手植えウィッグの最大のデメリットは、価格が高価ということ。一つ一つ丁寧に作られているウィッグなので、大量生産ができません。「総手植え」は最も高価なウィッグですが、見た目の自然さ・着け心地などは最高品質のウィッグです。少しでも価格を抑えたい・自然な見た目が欲しい、という方は手植えと機械植えの両方を用いた「半機械植式」がおすすめです。
そして、手植えウィッグは人毛100%のウィッグなので、お手入れをマメにすることが重要です。しかし、シャンプーのしすぎは色落ちの原因にもなるので注意が必要です。また、地毛と同じようにスタイリングは長持ちしにくいこともデメリットになります。
機械植え・手植えウィッグの特徴を把握し自分に合ったウィッグを選ぼう
機械植えと手植えウィッグのメリット・デメリットについてご紹介しました。ヘアスタイルによって機械植えが向いている・手植えが向いているなどの特徴があります。機械植えはリーズナブルな価格で購入することができますが、見た目が不自然・重たいなどのデメリットがあります。また、手植えは価格が高価ではありますが、自然な見た目と軽さで最適な着け心地を実現します。
アクアドールでは、JIS基準に適合する総手植えと半機械植式の両方を扱っております。ヘアスタイルによって様々な方法を取り入れ、より高品質なウィッグを作り上げています。自分の好みのヘアスタイルや予算に合わせて、最適なウィッグを選んでみましょう。
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