ウィッグは医療用としてやコスプレ、お洒落など幅広いところで利用されています。
気分によって手軽に様々なヘアースタイルを楽しめるので複数のウィッグを購入しお洒落を楽しんでいると言う方も多いと思います。
しかし、使わなくなったウィッグをどう処分したらよいのでしょうか。
分からないからと、適当に捨ててしまうと「あ、やっぱりあんな捨て方しなきゃよかった。」と後悔するかもしれません。
そこで今回はウィッグの処分方法と、正しい捨て方、捨てる際の注意点などを分かりやすく紹介したいと思います 。
ウィッグを処分する時の注意点
ウィッグを処分する際に注意しておくべきポイントをご紹介。ご自身の持っているウィッグを確認し誤った捨て方をしないように注意しましょう。
女性のおしゃれ用やイベントなどのコスプレ用、医療用などさまざまな場面で使われているウィッグには素材に違いがあります。
もちろん素材によって使用するときに気をつけるポイントも違いますが、処分する場合にも素材が何なのかという事を知っておかなければなりません。ここではウィッグに使用される素材による特徴を簡単にご紹介します。
ウィッグの処分方法・特徴を種類ごとに紹介
一口にウィッグといっても、人口毛・人毛など様々な素材があるため、処分するときには注意が必要です。
ここからは、ウィッグの素材ごとの処分方法を紹介します。
人工毛ウィッグはポリエステルなので燃えるごみまたは資源ごみ
人工毛のウィッグは、ポリエステルなどの合成繊維を使用して作られたウィッグでその名の通り合成繊維ウィッグとも言われます。
人工毛ウィッグのメリットは手入れが簡単な事と、比較的安価に購入することができる点です。
もちろんある程度のクォリティーを持った物を選ばなければパーティーのコスプレの様に不自然な見た目になりますが、フルウィッグなどの高額でなかなか手が出せないと言った方がお試しで購入するにはオススメかもしれませんね。
素材的にポリエステルが使用されている為、処分の際は注意が必要です。
人毛ウィッグは燃えるごみ
人毛ウィッグはその名の通り、本物の人の毛髪を素材に作られたウィッグです。
処分に関しては人毛なので基本的に燃えるごみで構わないです。
毛髪を一度脱色処理した後、様々な色に染色して作られるためカラーバリエーションも豊富にあります。
一般的に人工毛ウィッグより高額になる傾向がありますが、品質によっては安価な物もあります。人毛ウィッグのメリットは、自分の髪の毛ともなじみやすい為、着用時に違和感が少ないという事が最大の利点です。
人毛ウィッグはスタイリングやカラーリングも可能という点もメリットですが、シャンプーなどのお手入れはマメにする必要があり少し手を抜いてしまうと傷むのも早いです。
ミックスヘアは燃えるごみまたは資源ごみ
最近は人工毛と人毛を混ぜ合わせたウィッグ『ミックスヘア』も注目されています。
ミックスヘアは人口毛ウィッグの不自然さがなく、スタイリングが容易なのにセットが崩れにくい、お手入れも簡単という夢の様な素材です。
ただし、逆を言えば価格は人工毛の方が安価ですし、自然さはやはり人毛に勝てないと言うどの長所も中途半端に見えてしまうと言う短所もある素材なので好みが分かれる素材でもあります。
処分はポリエステルが入っている為、人毛の様に燃えるごみではありません。
美学生のカットウィッグは捨て方に注意が必要
美容室を経営している場合、大量のウィッグを処分したい場合は一般ゴミとして処分できません。練習などに使われた事業用のウィッグは「事業ゴミ」として産業廃棄物業者に依頼して処分する必要がありますので、安易にゴミ袋にまとめて捨ててトラブルにならないよう注意しましょう。
ウィッグの処分方法5選
それでは本題のウィッグの処分方法について5つご紹介いたします。
①自治体に回収してもらう
ウィッグの処分方法は、普通に捨てるだけなら各自治体の指示に従えば問題ありません。
ゴミ捨てのルールは最近、自治体ごとにかなりの違いがありますので、一概に「この方法で処分してください」 等とご紹介するのが難しいのが現状です。
例えば、 人工毛ウィッグはポリエステル素材を使用して作られている為、 プラスチックゴミの扱いを受ける場所もあります。
しかし、一般的には燃えるごみとして処分してもOKという地域の方が多いという感じなので念のため自分の地域ではどうなのかという事を確認したうえで指定された方法によって処分するようにしましょう。
尚、人毛ウィッグに関しては燃えるごみとして扱って大丈夫です。
②不用品回収業者に依頼
不用品回収業者は家電や家具、本や雑貨など色んなものを回収してくれるサービスを提供している業者です。自宅に訪問してもらい回収してもらうことも可能ですし、ウィッグだけでなく他の不用品まで回収してくれるので、引越しの際や断捨離をしたいときに利用するのにおすすめです。
③リサイクルショップ
コスプレ用に加工しているものは難しいですが、綺麗な状態であればリサイクルショップで買取りをしてもらうのもおすすめです。ただし、お店ごとに買取り可能なものは異なるので事前に確認するとよいでしょう。
④フリマーケット・ネットオークション
リサイクルショップで買取りできなかったものも、フリーマーケットや最近ではフリマアプリも普及していますので、そこで売ることもできます。また、まとめてウィッグを処分したい場合はネットオークションにまとめて出品をすると売れる場合もあるので、利用してみるとよいかもしれません。
⑤寄付する
医療用であればNPO法人などでは寄付のために、ウィッグの回収をしているところもあります。またファッション用として使っていたウィッグなら、美容室やイベント関連のショップなどに寄付するという方法もあります。
フルウィッグだけでなく、部分ウィッグ、帽子付きウィッグなども寄付することができるので、興味のある方は問い合わせてみましょう。
ウィッグを捨てるときの注意点
一般的には燃えるごみとして処分できるとお伝えしましたが、金属などのパーツがウィッグに付いている場合は、燃えないため取り外さなくてはなりません。
・アジャスターフック
ウィッグのアジャスターのフックには、プラスチックが使われています。取り外してプラスチックごみに分別しましょう。
・ピンやクリップ類
ポイントメッシュや前髪ウィッグ、ヘアピースにはピンやクリップが使われていることが多いです。素材は金属ですので、取り外して「燃えないごみ」に分別しましょう。
まとめ
今回は使わなくなったウィッグの処分方法についてご紹介しました。
おしゃれ用に複数のウィッグを所有している人の中には、愛用していたウィッグを処分するタイミングなどがなかなか難しいと思う方も多いようですね。
また、いざ捨てようと思い立った時でも燃えるゴミなのか、燃えないゴミなのかわからないと相談を受ける事も少なくありません。
ウィッグはお手入れや保管方法がとても大切で、たくさんのウィッグを保管しておくにはコンパクトに折りたたんで収納する必要もありますよね。
そうすると変な癖がついたり、折り目がついたりと着用しようと思った時には使えなくなっているといった事も少なくありません。
そうならない為にはある程度の期間使用していないようなウィッグは思い切って処分していくという事もとても大切ですよ。
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