お気に入りのウィッグや高品質で値段が高いウィッグは、可能な限り長期間使用したいと考える人が多いでしょう。
ここでは、ウィッグの寿命を見極める方法や手入れの方法についてご紹介します。
ファッションウィッグと医療用ウィッグの寿命は違う?
ウィッグの寿命は使用頻度によって異なりますが、毎日使用した場合は2年程度とされています。
また、ファッションウィッグと医療用ウィッグの寿命に大きな差はありません。
ファッションウィッグはリーズナブルな価格で販売されており、一般的には寿命を迎えるタイミングで買い替えます。
医療用ウィッグは、寿命を迎えたと感じても気軽に買い替えるのではなく長期間使用することを前提に作られているため、ウィッグの素材に適したメンテナンスをすることで寿命を伸ばし、買い替え頻度を減らすことができます。
メンテナンスをする際には、ファッションウィッグ、医療用ウィッグともに同じケア用品を使うことは可能です。
ただ、素材ごとで考えると、適したケア用品が異なる場合もあるため注意が必要です。
ウィッグの寿命を見極める4つのポイント
初めてウィッグを使用する場合、メンテナンスをすればまだ使用できる状態であるにも関わらず、破棄してしまうケースは少なくありません。
ここではファッションウィッグ、医療用ウィッグともに、使っているウィッグの寿命を見極める4つの方法をお伝えします。
ウィッグの寿命を見極めるポイントは
以上の4つが挙げられます。
ウィッグの寿命を見極めるポイントは主に、繊維に問題が起こるパターンと、繊維が抜けるというパターンに分かれます。
ヘアアレンジがしにくい状態というのは、耐熱性ウィッグにヘアアイロンを使用してもカールがつかない、ストレートにならないといった状態のことを指します。
4つのパターン以外の状態であり、寿命を迎えているのか判断できない場合には、購入したお店の人や専門の人に相談するのがいいでしょう。
また、ウィッグだけではなく、ウィッグを着用する前に使用するウィッグネットにも寿命はあります。
ウィッグが伸びたり、着用しにくくなったりした場合は、ウィッグネットも買い替えを検討することをおすすめします。
ウィッグの寿命を短くしてしまう手入れと保管方法
誤った手入れ方法や保管方法が原因で、ウィッグの寿命を短くしてしまう可能性があります。
現在行なっている手入れや保管方法が正しいかどうか確認しておきましょう。
間違ったお手入れ方法
ウィッグを使用した後、手入れをせずに放置したり、過度にシャンプーをしていたりすると、ウィッグの繊維が傷みます。
シャンプーで汚れを落とすことは大切ですが、過度にシャンプーをすると繊維が傷むため、シャンプーではなくスプレータイプの手入れ用品を活用する他、力を入れて洗わないように注意しましょう。
ウィッグのシャンプーをする前にはブラッシングをして、ウィッグの繊維を強く握らないことも大切です。
繊維が絡まっている場合でも力を入れて引っ張らず、ウィッグ専用オイルを使って少しずつほどく必要があります。
また、繊維が絡まないようにするために、日ごろからウィッグの摩擦を予防することもポイントです。
帽子を着用するだけでもウィッグの摩擦を軽減でき、手入れの手間を省けます。
比較的長く使用する想定で作られている医療用ウィッグでも、何十年も使用できるものではありません。
少しでも長く使えるように、正しい手入れ方法を行うことが大切です。
間違った保管方法
ウィッグを密閉容器に入れたり、ロングウィッグを丸めて保管したりすると、癖がつくだけでなく、繊維が傷む可能性が高いです。
また、ウィッグを直射日光が当たる場所に置いていると、紫外線で色が薄くなる恐れがありますし、乾燥させずに濡れた状態で保管していると、雑菌が繁殖して不快な臭いが発生してしまう恐れがあります。
ウィッグを保管する際は、型崩れ防止用のウィッグスタンドにきちんとかけるのがおすすめです。
手入れや保管方法を見直すだけで、ウィッグの寿命を延ばせる可能性は高くなります。
まとめ:寿命を見極めるのは簡単!買い替え前に手入れや保管方法を見直そう
これまで、寿命を見極めるポイントを4つご紹介いたしました。
1. 繊維が抜ける
2. 色褪せている
3. 傷んでおりヘアアレンジがしにくい
4. ウィッグのボリュームがなくなった
ウィッグが寿命だと感じるタイミングには個人差があります。
平均寿命は2年程度といわれていても、1年で傷んでいると感じる人や、3年以上使用していても不満はないという人もいるでしょう。
本人の感覚や、ウィッグの使用頻度、手入れ方法や保管方法によっても寿命までの期間は大きく異なります。
ただひとつ言えることは、ウィッグを雑に扱っているとその寿命は短くなってしまいます。ウィッグも地毛と同様に丁寧に手入れをしなければ長期間きれいな状態で使用できません。
繊維が縮れている、傷んでいる、繊維が抜けて薄毛に見える、カラーが薄いなど、使い心地が著しく悪い場合には、すでに手遅れで、手入れをしても元に戻らない可能性が高いです。
正しい方法で手入れや保管をしており、2年以上を使用していて寿命を迎えたと感じる場合には、ウィッグを買い替えることを検討しましょう。