円形脱毛症と言えば、10円玉程度の脱毛が頭に出来る症状で、そこまで深刻な問題ではないと考えている人も少なくないかもしれませんね。しかし、円形脱毛症は、最初は小さかった脱毛範囲が、頭全体まで広がってしまう等、深刻な症状に悩まされる人もいて、決して「たいしたことない!」と言えるようなものではないのです。特に近年では、ストレス社会という言葉が出来ているほどで、誰もが何らかのストレスを日々受けてしまい、円形脱毛症で悩まされているという人が増加しているといわれています。
もちろん、円形脱毛症も治療を進めれば治るものなのですが、脱毛箇所によっては日々の生活に支障が出てしまうなどといった事も考えられます。そこで今回は、円形脱毛症の治療中使用するためのウィッグ選びのポイントをご紹介していきたいと思います。
円形脱毛症だけではない!実は様々な脱毛症があるのです!
脱毛症と聞けば、真っ先に思い浮かぶのが『円形脱毛症』だという人が多いことでしょう。しかし、一口に脱毛症といっても、そこには様々な種類があり、原因や症状が異なるという事をご存知でしょうか?円形脱毛症は、ストレスによるものだという話はよく聞きますが、そもそも脱毛症を発症しないためには、何が原因になるのかを知っておかなければいけません。ここでは、様々ある脱毛症の原因などを簡単にご紹介しておきましょう。
脱毛症の種類と原因について
それでは様々な脱毛症をご紹介しておきましょう。脱毛症については、特に女性に関するものが多く、ヘアスタイルや妊娠、出産などその原因も様々なものがあります。
- 円形脱毛症
まずは円形脱毛症です。円形脱毛症は円形に髪の毛の一部が抜けるものだと考えますが、重症なものになると眉毛やまつげなど全身の毛が抜ける場合もあります。また、円形脱毛症にも単発型と多発型と種類があり、前者の場合であれば自然治癒率60%程度だといわれています。主な原因はストレスなどと言われていますが、詳しい原因は不明で治療法も確立されていないのが現実です。 - びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、頭の広い範囲に脱毛が見られ薄毛になるものです。重症化した場合には全体的な抜け毛が見られるようになります。原因は、老化やストレス等があげられますが、過度なダイエットやピルの服用によるホルモンバランスの乱れや、シャンプーなどによって頭皮に過度の刺激があった場合に起こります。 - 牽引性脱毛症
名称からイメージできるかもしれませんが、これはポニーテールなどのヘアスタイルによって、常に髪の毛が引っ張られることが原因で起こります。分け目や束ねる位置を変えるなどすれば防止することが出来ます。 - 分娩後脱毛
これは女性特有の脱毛症として有名です。原因は出産後のホルモンバランスの乱れによるものだといわれています。一般的に出産後、半年から1年程度で回復するものだといわれていますので、この間はウィッグ等の着用で隠すことが良いとされます。 - 脂漏性脱毛症
これは、ホルモン作用によって皮脂が過剰分泌されることによる脱毛症です。通常、皮脂というものは皮膚を守るためにある程度必要とされます。しかし、この症状の場合、過剰に皮脂が分泌され、頭皮が皮膚炎を起こして脱藻に繋がるのです。主な原因は、食生活や、シャンプーが肌に合わない、シャンプー後にきちんと洗い流せていないことだといわれます。 - 粃糠(ひこう)性脱毛症
偏った食事や、シャンプー、スタイリング剤が肌に合わない、又はシャンプー後に濯ぎが足りないなどといった理由で頭皮環境が悪化することがあります。そしてこれを理由に、フケ・菌が大量に発生し、毛根が炎症を起こしてしまうことによって脱毛に繋がるのです。
脱毛には上記のような種類が存在します。出産などどうすることも出来ない理由もありますが、主な原因はストレスや食生活、シャンプーなどの選定となりますので、普段の生活の中で十分に注意するようにしましょう。
円形脱毛症の治療時はウィッグの利用を
円形脱毛症などを発症してしまった場合、脱毛した状態を他人の目にさらすことに非常にストレスを感じるという人が少なくありません。その為、せっかく治療を進めたとしても、日々のストレスのためになかなか症状が改善を見せないという事も珍しくないのです。
脱毛症の治療時には、脱毛症の原因となることについて改善するとともに、ウィッグ等で日々の生活上にストレスを感じなくするという事が非常に重要だといえます。もちろんウィッグといっても種類がありますので、以下を参考にしてウィッグ選びを進めましょう。
範囲が狭いのであれば手軽な部分ウィッグがオススメ
円形脱毛症を発症した場合でも、初期症状の場合であれば脱毛の範囲も狭いものです。その為、高額な医療用フルウィッグなどとなると、日々着用するのも面倒に感じることがありますし、何より手に入れるのにそれなりにお金がかかります。
したがって、このような場合は部分的に脱毛箇所を隠せる部分ウィッグがオススメです。部分ウィッグであれば、脱毛箇所によって選ぶことも出来ますし、着用も簡単なので、ちょっとした外出時にもすぐに着用が可能です。ただし、地毛との色合いが合わない物を選んでしまうと、どうしても違和感が出てしまうので、ウィッグ初心者の方であれば、店舗を構えているお店に行き、アドバイスを受けながら選ぶことをオススメします。
全体的にカバーしたいのならフルウィッグ
脱毛の範囲が広く、全体的にカバーしたいと考えるのであればフルウィッグがおススメです。フルウィッグであれば、頭からすっぽりと被るので、症状が悪化している場合でもストレスなくカバーすることが可能です。また、部分ウィッグの微妙な地毛との違和感が嫌だ…という方もフルウィッグであれば、違和感なく着用できるためおススメですね。
まとめ
今回は、円形脱毛症が発症してしまった時のウィッグの選び方についてご紹介してきました。
本稿でもご紹介しているように、脱毛症といっても様々な種類が存在しており、特に女性特有の脱毛症も多い為、注意が必要でしょう。脱毛症の原因に関しては、その多くは生活習慣などが原因となっているものですので、日々の生活の中で注意さえしておけば問題ない場合も多いと思います。しかし、いざ発症してしまった場合には、ストレスが治療に悪影響を及ぼす可能性もあるため、ウィッグの利用などを考えた方が良いでしょう。人前に出ることがストレスになる…などといった事は、ウィッグの着用で解決できる問題ですので、万一の場合はウィッグの利用を考えましょう。