高品質なウィッグを購入しても、必ず買い替えなければならないタイミングが訪れます。しかし、販売されているすべてのウィッグの替えどきが同じというわけではありません。高品質なものであれば長期間使用でき、リーズナブルな価格のものは寿命が長いとは言えないものが多い傾向にあります。そこで、ウィッグのタイプごとに、買い替えのタイミングを見極める際のポイントについて紹介します。
人毛ウィッグは早めに買い替えなければならない
ウィッグに使用される素材別に分けると、主に人毛ウィッグと人工毛ウィッグの2種類が挙げられます。人毛ウィッグはより自然に見せることが可能であり高品質なウィッグで、幅広いスタイリングを楽しめますが、人工毛ウィッグと比較して早い段階で買い換えなければならないことが特徴です。
人間の毛は非常に繊細なものですが生え変わることで、基本的には綺麗な状態を維持できています。人間の髪は生え変わるものですが、人毛で作られたウィッグは毛が生え変わることはなく、時間の経過とともに劣化することが理由です。
人毛ウィッグの使用期間は平均3年程度とされており、屋外で使用するケースが多かったり紫外線の影響によってダメージを受けていたりする場合には、3年未満でも買い換えなければならない状態になるケースも少なくありません。
加えて、ロングヘアースタイルの人毛ウィッグの場合、毛先が枝毛になりやすいといえます。髪本来の性質であるため、ウィッグであろうと地毛であろうと傷み方は同様であり、人毛ウィッグの方が比較的短い期間で買い換えなければならないのです。
メーカーごとに買い換えのタイミングが異なる
人工毛ウィッグは人毛ウィッグとは異なり、耐久性に優れた造りであることが特徴です。人毛ウィッグと比較すると長期間使用できますが、静電気やヘアアレンジによる摩擦や経年劣化は避けられず、毛先のパサつきや縮れといった不具合が起こります。ただし、必要以上にブラッシングをせず、ベッドに横になる際にはウィッグを外すなどの工夫で、劣化を予防することは可能です。
また、人工毛ウィッグは、製造するメーカーごとに品質が異なります。1年程度で買い換えなければならないものや、品質が良いため丁寧にメンテナンスをすることで長期間使用できるものなど差があることが特徴です。そのため、ウィッグの品質を見極めることも大切なポイントだといえるでしょう。
ウィッグの寿命。交換時期の目安はどこ？
ウィッグの寿命を延ばすコツ
ウィッグは、タイプや素材ごとに寿命を延ばすことが可能です。頻繁に買い換えずに、長期間使用するためのコツを紹介します。
人毛ウィッグは紫外線に注意する
人毛ウィッグを使用する際に注意したいポイントは、紫外線です。紫外線に当たる時間が長いと人毛ウィッグが劣化し、平均的な使用可能期間よりも短いタイミングで買い替えなければなりません。可能な限り、紫外線が強い時期に使用しないことがポイントですが、屋外で使用する際に100%紫外線を避けることは難しいでしょう。
そのため、保管をする時だけでも、必ず日光が当たらない場所に保管することが重要です。また、長時間紫外線に当たった場合には、帰宅してすぐにケアをすることも忘れないようにしましょう。
人工毛の寿命を延ばすためのポイント
人工毛は、摩擦に注意して扱うことが大切です。摩擦が原因で毛が抜けたり絡んだりする原因になるため、ウィッグ専用のブラシを使用してブラッシングをしましょう。さらに、帰宅時やヘアアレンジをした際にはウィッグ専用のシャンプーやトリートメントを使用してケアをすれば、受けたダメージの蓄積を軽減できます。シャンプーで手入れをしたら室内で乾燥させたうえで、スタンドにかけて保管すれば、毛質だけではなく綺麗な形状を保てるでしょう。
部分ウィッグは買い替えの頻度が高い
部分ウィッグは、買い換え時期に注意が必要です。部分ウィッグは地毛となじませて使用するものであるため、地毛が薄くなる、白髪が増えるといった変化によって合わなくなる可能性があります。ウィッグそのものには問題がなくても、自然に見せるためには買い替えが必要であることを認識しておきましょう。
買い替えるタイミングを判断する方法
ウィッグを買い替えるタイミングを見極められない、いつ買い替えるべきなのかと悩む人も多いのではないでしょうか。しかし、ウィッグ専用のシャンプーやトリートメントを使ったり、専門店でメンテナンスをしてもらうことでウィッグの状態が良くなる可能性があります。特にフルウィッグは、買い換えたいと感じても安いとは言えない値段であり、なかなか買い替えられないというケースも少なくありません。そのため、まずはメンテナンスを試してみる方法が有効です。
ウィッグの買い替え時期は種類や状態によって違う
買い替え時期は、ウィッグのタイプによって異なり、それぞれ使用の際の注意点を意識することによって平均使用可能期間よりも長い期間使用することも可能です。自分が使用しているウィッグの買い替えのタイミングはいつなのかを判断して、買い替えもしくは劣化させないための注意点を意識して使用しましょう。
