抜毛症や脱毛症といった髪の毛の悩みを持っている人は、見た目のコンプレックスからストレスを溜めてしまい、さらに症状が悪化する可能性があります。そのため、ウィッグを活用して症状を隠しながら治療をするといった方法が有効です。
様々なバリエーションの商品が販売されているウィッグのなかから、抜毛症や脱毛症の悩みを持っている人に向けたウィッグの選び方と種類について詳しく解説します。
抜毛症の人の悩みを持っている人におすすめのウィッグ
抜毛症とは髪を抜いてしまう症状ですが、脱毛箇所が広くはない場合には部分ウィッグで隠す方法が有効です。しかし、フルウィッグをかぶることによって毛を抜かなくなるため、抜毛症の治療にもつながります
抜毛症におすすめのフルウィッグの種類とは
フルウィッグは、人工毛と人毛の2種類があります。
人工毛は型崩れしにくいことやメンテナンスしやすいことが魅力です。さらに、比較的手頃な値段で販売されているため、初めてウィッグを使う人に最適でしょう。一方、デメリットとしては、不自然な光沢があることが挙げられます。そのため、光沢を緩和させるメンテナンスをしたうえで使用する方法がおすすめです。
人毛は人の髪の毛を使って作られています。非常に見た目が自然あり、ウィッグの使用感をなくしたい場合や可能な限り自然に見せたい場合には、人毛ウィッグを利用しましょう。ヘアアイロンやドライヤー、カラーリングやヘアアレンジもしやすいですが、人工毛と比較して若干値段が高いことがデメリットです。また、型崩れしやすいため、しっかりとメンテナンスをする必要があります。
両方のメリットを兼ね備えた種類もある
人毛と人工毛以外にも両者を混ぜたミックスタイプも販売されています。型崩れしにくくメンテナンスが簡単であり、人毛の自然な風合いも出るため非常にコストパフォーマンスが良いことが魅力です。
抜毛症と脱毛症の両方に最適な医療用ウィッグ
抜毛症と脱毛症のどちらも毛が抜ける症状が特徴であり、頭皮に対する負担を軽減することが重要です。そのため、頭皮に負担がかからない医療用ウィッグを使用する方法も良いでしょう。
医療用ウィッグは、薬の副作用や病気で毛が抜けた場合に使用するウィッグであり、もともと毛がない人が使うために作られているため、頭皮に負担がかかりにくいことが特徴です。
医療用ウィッグの購入方法
医療用ウィッグの購入方法は、専門店にオーダーする方法と既製品を購入するといった2つの方法から選べます。
既製品の場合は価格が最低1万円、最大10万円程度で購入でき、サイトやカタログから選べるので手軽に購入することが可能です。ただし、既製品のため毛の長さや量を調整できないことや、サイズを調整できない場合もあるため注意しましょう。
オーダーは、セミオーダーとフルオーダーに分かれます。セミオーダーであればサイズや色、デザインをといった細かな希望を伝えてカットしてもらい、自分の頭のサイズに合わせて調整できることがメリットです。セミオーダーの場合は3日程度で届きますが、早ければ当日入手できる場合もあります。
セミオーダーのウィッグを作成するには技術や知識が必要であり、専門店で購入しなければなりません。価格は5万円~30万円台と、既製品と比較すると高額な点がデメリットです。
フルオーダーメイドの場合は、ヘアスタイルや色など全て自分で決めてオーダーできますが、価格は最大で80万円程度と非常に高額であり、入手するまでには1か月ほどの時間があります。
医療用ウィッグは試着してから購入することが重要
抜毛症や脱毛症に悩み、ウィッグを購入する場合には、色や価格、デザインのほか、つけ心地が良くサイズを調整できるものを選ぶ必要があります。抜毛症や脱毛症の治療にはある程度の時間がかかるため、長時間使用していても負担にならないものを選ぶ必要があるためです。試着をする、もしくはアフターサービスがあるお店でウィッグを購入すれば、長時間愛用できるような商品を購入できるでしょう。
ウィッグを着用する際には、髪を束ねたうえでウィッグをつけて、生え際や頭頂部が自然に見えるかを確認することが大切です。見た目が自然かどうかは自分でチェックするだけではなく、友人や家族にも見てもらいアドバイスをもらうと良いでしょう。
抜毛症や脱毛症の悩みはウィッグでカバーしよう
抜毛症や脱毛症は、比較的広範囲の髪の毛が抜けてしまい、見た目が気になりストレスになることでより症状が悪化するケースも少なくありません。抜毛症や脱毛症は心の病気を治療することから始めるため、完治までに時間がかかります。普段と変わらない日常を送り、ヘアアレンジでおしゃれを楽しむためにも、ウィッグを使用する方法が有効です。リーズナブルな価格で試せるウィッグも良いですが、脱毛範囲が広い場合には、頭皮に負担がかかりにくい医療用ウィッグも検討しましょう。