ウィッグはおしゃれを楽しむアイテムの1つとして、また、医療用ウィッグといった治療による脱毛をカバーするためや、薄毛や抜け毛といった髪の悩みをサポートするなど、様々な役割を果たします。しかし、ウィッグを使用しても自然な髪型に見えないのではと不安を覚える人も多いのではないでしょうか。
ウィッグには様々な種類がありますが、少しのアレンジで自然なヘアスタイルに見せることが可能です。そこで、ウィッグを自然に見せる方法として特に重要な、つむじを自然に作るコツを紹介します。
ウィッグがバレてしまう原因とは
ウィッグを着用する際には、全体の毛質を重視するケースが多く、つむじや生え際、もみあげ、襟足など細かな部分を見落としてしまうことが多いです。しかし、ウィッグを着用していて不自然な印象を与えてしまう理由は、毛質だけではなく3つのポイントが挙げられます。
それぞれの理由を認識し、解消することで、ウィッグスタイルを自然に見せられるようになるでしょう。そこで、ウィッグが不自然に見えてしまう3つの理由について詳しく解説します。
つむじと全体のバランス
ウィッグがバレてしまう最大の原因は、つむじと全体のバランスです。地毛であればつむじは頭頂部の中心にあり、人によって若干の違いはあるもののヘアスタイルや分け目を変えたとしてもつむじの場所は変わりません。
そのため、ウィッグを着用する際にはつむじの場所を意識する必要があります。正しくウィッグを着用しなければ使用中にずれてしまい、例え1cm程度のずれであったとしても不自然に見えるため注意が必要です。
分け目の有無
周囲の人は、基本的に毛が生える方向やつむじ、分け目によってウィッグか地毛であるかを認識します。そもそも分け目が見えないものや、反対に不自然なほどはっきりと分け目がついていることが、ウィッグであるとバレる原因です。分け目の作りや分け目の場所についても意識して、高品質なウィッグを選びましょう。
自然なツヤがあるか
髪質や年齢によって個人差はあるものの、自毛には適度なツヤがあることが特徴です。ウィッグに使用される素材は少なく、素材によっては人工的で不自然なツヤが出てしまいます。ツヤがありすぎたり、反対に一切ツヤがなかったりすることが、不自然に見える原因です。
ウィッグのつむじを自然に見せる方法
ウィッグのつむじ部分を自然に見せるためには、トップのボリュームと前髪の作り方が重要です。頭頂部にボリュームがなければ自然に見えないため、つむじの部分にはしっかりとボリュームを出しましょう。逆毛を立てる方法が最も簡単ですがウィッグに負担がかかるので、柔らかいブラシを使用して丁寧に作業をする必要があります。ウィッグを傷めたくない場合やアレンジをすることが難しい場合には、ヘアアクセサリーを使ってつむじを覆うという方法も有効です。
また、前髪が均一にカットされているとウィッグが不自然に見えてしまいます。すきバサミを使用して前髪のボリュームを抑えましょう。前髪の毛先に向かって毛量がグラデーションになるように、毛先の部分を中心にすくようなイメージです。自分でカットをする場合には、失敗しないように少しずつ丁寧に作業を進めます。不安な場合は、ウィッグに対応している美容院で前髪のカットを依頼しましょう。
つむじタイプのウィッグを選ぶ
Iつむじタイプのウィッグは人工スキンがついており、さらに人工スキンの範囲は少ないため、フルウィッグであっても着け心地が良く不自然に見えにくいことが魅力です。Iつむじタイプのウィッグであればアレンジやヘアセットをしてつむじを隠す必要はなく、ヘアスタイルを楽しみながら自然に見せられるでしょう。
ただし、Iつむじタイプのウィッグでも、販売されているものすべてが自然に見えるわけではないため注意が必要です。つむじを自然に見せるためには、全体の毛の流れが重要であり、機械で作られたウィッグは間隔が均一であり不自然な印象を与えてしまいます。
そのため、より自然に見せるためには、若干価格は高いものの手植えタイプのIつむじ型フルウィッグを選ぶ方法が有効です。機械で作られたタイプを使用したい場合には、つむじの根元をセットブローして立ち上げ、規則的な印象を与えないようにセットすれば、ある程度自然に見せられるでしょう。
ウィッグのつむじは根元を工夫することが大切
ウィッグを着用した際に不自然に見えてしまうかどうかは、ウィッグのつむじや分け目の構造やスタイリングがポイントです。スタイリングでつむじ部分のボリュームを出せば生き生きとした印象になり、沢山のヘアスタイルを楽しめます。
ウィッグのサイズや毛質、製造方法だけではなく、つむじが自然に見えるIつむじ型のウィッグを購入したり不自然に見える3つのポイントを解消したりするなど、細かな部分も工夫をして自然なヘアスタイルを作りましょう。
ウィッグが不自然に見えてしまう原因と、自然に見せるためのコツをご紹介!