ウィッグを購入して実際に着用してみると、襟足や前髪が自分の想像よりも長かったり、シルエットがイメージとは違ったりといった経験がある方も多いのではないでしょうか。また、以前購入したウィッグを自分でカットし、印象を変えたいというケースもあるでしょう。
自分のイメージ通りのウィッグではなかった場合、自宅でウィッグをカットすることも可能です。そこで、自分でウィッグをカットする方法や注意点について詳しく紹介します。
自分でウィッグをカットする方法
手先が器用な方や、自分でウィッグのカットにチャレンジしたいという方に向けて、ウィッグをカットする際の方法と注意点を紹介します。
ハサミ・ブラシなど道具を用意する
自宅でウィッグをカットする際には、必要な道具の準備から始めましょう。ブラシやウィッグをカットするためのハサミなどを用意します。
【必要な道具】
・ピン・ハサミ(すきバサミ)
・新聞紙
・ウィッグスタンド
・オイルスプレー
ハサミについては、ウィッグを短くカットしたい場合には通常のハサミでも問題ありません。毛量を減らしてウィッグをすきたいという場合には、すきバサミを準備しましょう。
また、ピンを用意しておくと、カットしたくない部分を留めておけるので便利です。
さらに、ウィッグをカットする前に新聞紙を敷いておきましょう。ウィッグをカットした際に毛が床に散らかるため、新聞紙を敷いておくと片付けやすいです。
ウィッグスタンドに被せてカット開始!
自宅でウィッグをカットする前には、ウィッグスタンドを使いましょう。ウィッグを着用した状態で鏡を見て自分で切る方法もありますが、非常に難しいです。ウィッグスタンドに被せた状態で髪をブロックに分けてピンで留めて、カットしましょう。
美容室で髪をカットする時と同じように、毛をブラシでとかしてピンで留めて、右利きの場合は左手で髪を挟んで右手にすきバサミを持って少しずつカットします。
前髪のカット方法
前髪については自分の顔のパーツや顔の大きさに合わせてカットする必要があるため、ウィッグスタンドではなく自分で着用してカットしましょう。特に前髪をカットする場合、自分で着用してカットすると目線が下に向いてしまう傾向があるため注意しましょう。下を向いた状態でいい子をカットすると、自分の顔のパーツに対してバランスが悪い仕上がりになります。
ウィッグの前髪をカットする場合には、ハサミを斜めもしくは縦に入れてカットします。ハサミを横に持った状態でカットすると、毛先が揃ってしまうか切りすぎるリスクがあるでしょう。
なお、前髪をカットする際には自分でケープを着用するか、大きめのビニール袋をケープ代わりにしてカットします。
ウィッグスプレーで毛の流れを整える
ウィッグをカットした後は、ウィッグ専用のオイルスプレーを吹き付けましょう。オイルスプレーを使うと、ウィッグのパサつきや広がりが抑えられ、微調整しやすくなります。
切りすぎないように要注意
ウィッグは、数mmずつカットするということがポイントです。ウィッグを数mmカットしたら1度ブラシで毛の流れを整え、長さをチェックしてから再度ハサミを入れるという工程を繰り返しましょう。少しずつ切ることで、失敗するリスクを軽減できます。
また、すきバサミを使用する際には、ウィッグをカットするたびにすきバサミを1度開いて、次のブロックをカットしましょう。すきバサミを閉じたままの状態でハサミを移動させると、ウィッグが傷むため注意が必要です。
さらに、カットする部分の髪を中指と人差し指で少し持ち上げてハサミを入れると、スムーズにカットできます。ただし、前髪は持ち上げてカットすると短く切りすぎる可能性があるため、注意が必要です。
ウィッグは美容室でカットしてもらえる
ウィッグを自分でカットすると、失敗したり自分の顔のパーツに合ったカットができなかったりする可能性が高いです。自分の髪の毛とは違い、ウィッグは1度切ってしまうと当然伸びることがないため、不安がある場合には美容院でカットするのがおすすめです。
美容院でカットするメリット
美容院でカットを依頼すれば、自分の理想通りの髪型に仕上げてもらえることもメリットです。ウィッグに対応していたり、美容室によってはウィッグのカットやアレンジに注力していたりする場合もあるため、ウィッグと地毛が馴染みやすいようにカットしてくれることもあります。
医療用ウィッグは美容院でカットするのがおすすめ
特に医療用ウィッグは数年間使用するものであり、価格も高い傾向にあります。新しいウィッグを買わなければならず手間も費用もかかるため、ウィッグのカットに失敗して新しいウィッグを買うことと比較すると、美容院でウィッグをカットしてもらった方がかかる費用も抑えられるでしょう。
美容院で依頼するときの注意点
全ての美容室でウィッグのカットに対応してくれるわけではありません。ウィッグに使用されている合成化学繊維は、美容室で使っているハサミでカットすると刃が傷んでしまうため、ウィッグのカットに対応していないケースもあります。ウィッグのカットに対応しているかどうかは、あらかじめ美容室に確認することが重要です。
カットの際に必要なものや料金、付属品を持って行かなければならないかどうか、ウィッグのカットに対応している美容室であってもあらかじめ問い合わせる必要があります。
ウィッグをカットしてイメチェンしよう
ウィッグを着用してみて、自分のイメージと違った場合は、襟足や前髪を若干カットするだけでも印象が変わります。自分でウィッグのカットにチャレンジしてみるのもおすすめですが、ウィッグのカットに不安がある場合は、ウィッグのカットに対応している美容院を探してプロに依頼しましょう。
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