近年ではファッションアイテムとして当たり前のように使用されるようになってきたウィッグ。コスプレを楽しみたい方や、抗がん剤治療の副作用による抜け毛を隠すために使用するウィッグ等とは異なり、普段の生活の中でウィッグを楽しむという人も増加しています。それに伴い、手軽にウィッグを購入することが出来るよう、通販サイトなどもたくさん登場し、ウィッグの種類も様々なものが販売されるようになっています。
しかし、便利になったのは良いものの、初めてウィッグを購入する方にとっては、カラーやスタイル、素材まで様々な種類があるため、どれを選んでいいのかさっぱりわからないと思う人も少なくないようです。
そこで今回は、ウイッグ購入時の注意点と、失敗しないウイッグ選びのポイントをご紹介します。
用途を考える
ウィッグ初心者の方が初めてウィッグの購入を考えた場合、「どんな用途でウィッグを使用するか」をはっきりさせましょう。
そうすることでどんなウィッグを購入すればよいかがはっきりしてきます。ウィッグには「医療用」「おしゃれ用」と大きくわけると2種類があります。医療用は、病気や抜け毛の治療治療中の病気によっては保険適用ができるものもあります。さらに、医療用は頭皮に直接あたることを想定して作っているのでお肌にやさしいというのも特徴です。ただ、良いものはそれなりのお値段がしますが、長く使うことを想定するとそれなりの品質の物を用意したほうが良いでしょう。
おしゃれ用は、カラーバリエーションやスタイルが豊富で、医療用と比べて安価だというのが特徴です。最近では品質の良いおしゃれ用ウィッグも増えていますが、高品質になるほど価格も比例して高くなります。
ウィッグの髪質の違い
ウィッグの髪質は大きくわけて2つの種類があります。それは「人工毛」と「人毛」です。人工毛は化学繊維でできており静電気が起こりやすいことや、人毛にくらべて馴染みにくいというデメリットがあります。しかし、シャンプーやトリートメント、ブラッシングなどのお手入れが、人毛素材のウィッグよりも手軽にできるということや、元のスタイルが崩れにくいというのがメリットです。ただし、人工毛ウィッグの場合、長持ちさせるには専用のシャンプーなどを用意したほうが良いなど、注意しなければならない点もあります。
一方、人毛ウィッグの場合は、人の髪の毛を元に作っているので、地毛にもとてもよく馴染むというのが特徴です。地毛と同じようにパーマやカラーを楽しむこともでき、スタイリングの自由度も高いという点はおしゃれ用に使いたいという人にはオススメです。しかし、元々は人毛なので、基本的には使用後には毎回シャンプーをしてあげなければ劣化が早くなるなどお手入れ面では一番手間がかかります。
ウィッグを選ぶときには、スタイリングをどのようにしたいのか、耐久性を重視したいのか、馴染み具合を重視したいのかで、どの髪質を選ぶ決めるのがおススメです。
他にも、上述の人工毛と人毛を混ぜたミックス毛というものがあります。
その他の選ぶポイント
その他にもウィッグを選ぶときのポイントがいくつかあるのでご紹介します。具体的には「毛の植え方」「ベース部分」に関するポイントです。
毛の植え方
毛の植え方でも見た目が違うので注意が必要です。機械で一気に植えているものと職人さんが手で植えているものでは馴染み方が違うのです。手植えは、人の手で毛を植える為、絶妙にランダムな感じに毛が植えられるのでとても自然な仕上がりになります。機械的に植えられたものは、均等に植える事ができるのですが、人間の毛髪は規則正しく生えているわけではない為、均一になりすぎると逆に分け目等が不自然になってしまいます。
購入の際に検討するポイントのひとつにしてみてくださいね。
ベース部分
ベース部分も自然に見せるためには重要な部分です。ウィッグが自然に見えるためには、分け目やつむじ部分が自然に見えることが大切です。分け目やつむじがしっかり馴染んでいると、全体的に自然に見えるといっても過言ではありません。そして、その分け目やつむじを自然に見せるのがベース部分なのです。ベース部分には人工皮膚やメッシュ生地など、様々な種類があります。一番自然に見えるものは人工皮膚ですが、その分お値段がするのでどの程度なら妥協できるかを考えるのが得策かもしれません。
まとめ
今回は、ウィッグ購入の注意点!失敗しないウィッグ選びのポイントについてご紹介してまいりました。いかがでしたか?
はじめてウィッグを導入する際に考えるべきことは「用途の決定」と「髪質」です。ここが決まるとだいぶ買うべきウィッグが明確になってくるのではないかと思います。さらにプラスアルファとして「毛の植え方」や「ベース部分」をどうするかによってより思い通りのものを選択することができると思います。ぜひ、お値段と相談しつつこだわりのウィッグデビューをしてみてくださいね!