毎日使用しているウィッグから不快なニオイがする。もしかしたら「細菌が繁殖しているのでは」と感じながら対処していない人も多いのではないでしょうか。不快なニオイの原因は、空気の中にある埃や、頭皮から出た皮脂や汗が原因だといえます。
ウィッグから不快なニオイがする場合、消臭剤を使用することで一時的にニオイを除去することは可能です。しかし、正しいお手入れをしなければウィッグが劣化するため注意しましょう。
ウィッグから不快なニオイがする場合の対処法や、不快なニオイがする理由について紹介します。
ウィッグから不快なニオイがする理由とは
ウィッグから不快なニオイがする理由は、頭皮から分泌される皮脂や汗がウィッグに付いて酸化することと、生活臭が主な原因です。
フルウィッグといった頭部全体を覆うものはもちろん、ポイントウィッグ(部分ウィッグ)であっても頭皮に付着する面があるため、皮脂や汗が付着し、時間が経過して酸化することで不快なニオイを発します。例えば、熱を出した際に体や頭を洗えないとべたついた状態になり、不快なニオイがした経験がある人も多いのではないでしょうか。入浴できなかった際のニオイやベタつきと同様の細菌がウィッグの中で増殖している可能性があります。
また、生活をする際に付着する生活臭についても、不快なニオイを引き起こす原因になるため注意が必要です。自宅でウィッグを着用したまま調理をすると、食べ物の成分を含んだ油や煙が付着することで生活臭がついてしまいます。
ウィッグは人工毛、人毛、2つの毛を混ぜ合わせたものなどが販売されており、人毛は繊維の中心部までニオイが浸透し、人工毛の場合は表面が化学繊維のため表面にのみニオイが付着することが特徴です。
表面についたニオイの成分と、体内から出る皮脂や汗のニオイの2つが内側と外側の両方からウィッグに付着するので、不快なニオイにつながります。
ウィッグを長持ちさせるためのお手入れの方法
ウィッグは、かぶるだけで印象を変えられるためファッションアイテムとして活用している人が増えています。お気に入りのウィッグを購入したのであれば、可能な限り長い期間愛用したいと考えるものです。そこで、ウィッグを長持ちさせるためのお手入れのコツを紹介します。
シャンプーで洗う
頭皮は汗や皮脂が分泌されやすいため、ウィッグ専用シャンプーやリンスを使って1週間に1度はお手入れをしなければなりません。夏場や毎日ウィッグを使用している人は、使用するたびにお手入れをすることが理想です。
ウィッグは人間の頭皮や髪同様に汚れが付着するので、丁寧に汚れを洗い流しましょう。 特に、頭皮は体内で汗腺が非常に多く、汚れが蓄積しやすい部位です。ウィッグに汚れや汗が付着した場合、シャンプーといったメンテナンスをしなければ雑菌の繁殖やウィッグの型崩れにつながります。
人工毛や人毛などの種類がありますが、近年は人工毛でも非常に品質が高く、人毛と遜色ないほどの見た目や手触りのものがあります。いずれのタイプも、1週間に1回もしくは2回程度、ウィッグ専用のシャンプーを使って洗い、専用のリンスでトリートメントすることが大切です。トリートメントは繊維の表面をコーティングしてツヤを出し、ブラシが通りやすくなるのでスタイリングがしやくなります。
毎日ブラッシングをすることが重要
毎日シャンプーをしなくても、ブラッシングだけは行いましょう。ただし、正しい方法でブラッシングをしなければウィッグが劣化する原因になるため注意が必要です。
基本的にはウィッグの繊維の流れに沿って、ブラッシングをします。地毛とは異なり新しく生えたり髪が伸びたりすることはないので、1度劣化すると元には戻りません。そのため、丁寧にブラッシングをすることを意識しましょう。
ただし、パーマがかかっているヘアスタイルのウィッグは1週間に何度もブラッシングをするとパーマが落ちてしまうことがあるので注意が必要です。ウィッグを購入する際にメンテナンス方法についても問い合わせると良いでしょう。
正しい方法で乾かす
ウィッグ専用シャンプーで洗った後は、タオルドライをしてからウィッグスタンドに乗せ、自然乾燥させます。ドライヤーを使用する場合には温風ではなく冷風をあて、急激に水分を蒸発させないようにするとパサつきを予防できるでしょう。
ウィッグの不快なニオイ予防のためにお手入れをしよう
ウィッグは地毛と同様に汚れを落とし、トリートメントをすることが大切です。ウィッグの表面には埃や汚れが付着しており、内側には頭皮から分泌される皮脂や汗が付着するため、放置するとウィッグ全体に細菌が繁殖します。皮脂や汗は酸化すると不快なニオイを発するので、すぐに洗い流すことが重要です。ウィッグ専用のブラシやシャンプー、トリートメントやウィッグスタンドを活用して、清潔な状態を維持しましょう。