ウィッグを購入する際に、自分の理想に近いヘアスタイルのものを購入したものの、「分け目の位置が少し気になる」といった経験がある方もいるのではないでしょうか。
ウィッグの作りによって異なりますが、耐熱性ウィッグは分け目を変更することが可能です。分け目の変え方が分かれば、ヘアスタイルに合わせて変えたり、気分によって分け目を変えたりといったことも可能になり、ウィッグの活用方法の幅が広がります。
そこで、ウィッグの分け目を変える方法や、分け目の決め方について詳しく紹介します。
ウィッグの分け目を変えて理想の髪型を作る!
毎日同じヘアスタイルでは、マンネリ化してしまうという方もいるでしょう。特に前髪については、分け目を変えるだけで印象が大きく異なります。
また、ウィッグを同じ分け目で使い続けていると分け目の部分が劣化し、傷んだり毛が抜けたりすることがあります。分け目を変えれば、ウィッグの毛が抜けた部分や傷んでいる部分が目立たなくなり、長期間使用することにもつながるでしょう。
さらに、購入したウィッグが「なんとなく気に入らない」という場合には、分け目を変えるだけで理想に近いヘアスタイルになる可能性があります。特に前髪にこだわりがある方は、分け目を変えて理想の髪型に近づけましょう。
なお、ウィッグに分け目を作ると人工皮膚が見えるため、人工皮膚の品質が良く不自然に見えないウィッグを使うことが大切です。
ウィッグの分け目の作り方3選
ウィッグの分け目の種類によって、分け目の作り方のポイントが異なります。そこで、センター分け、ジグザグ分け、七三分けの3パターンの分け目の作り方を見ていきましょう。
①センターで分け目を作る方法
センターパートにする場合には、最初にコームで中心に分け目を作り、片側をピンで留めます。ピンで留めていない半分をさらに半分にしてコームで梳かし、根元から3cmほどの場所で押さえて、3秒ほどドライヤーの熱を当てましょう。
ドライヤーを当てる際、ウィッグにドライヤーが触れないようにします。コームを動かさず、ウィッグが冷めるまで数秒間放置し、熱が冷めたらコームを梳かすようにして丁寧にコームを離します。残った部分も同じように、コームとドライヤーを使って分け目を作りましょう。
センターパートはクールで大人っぽい印象になることが特徴です。また、丸顔の方は縦に分け目を入れることによって輪郭が面長な印象になるため、丸顔をカバーしたいという方にも最適です。
②ジグザグに分け目を作る方法
ジグザグにすると、中心で分け目を作るよりもおしゃれに見えることが魅力です。また、トップにボリュームが出るほか、ウィッグの人工皮膚が目立たなくなるため自然に見せることにもつながるでしょう。
ジグザグに分け目を作る場合には、最初に毛全体を後ろへ流します。ウィッグの毛を後ろに流したら、トップから額方向にジグザグになるよう分け目を作ります。分け目に沿うように毛を左右に分けて、ドライヤーを当てましょう。分け目をジグザグにすることによってボリュームが出るほか、無雑作ヘアにしたい場合や、少しだけ雰囲気を変えたいという場合にもおすすめです。
③七三分けの方法
七三分けは、センターパートとほぼ同じ方法で分け目を作ります。
コームを使って七三になるように分け目を作り、「三」分けのほうをピンで留めます。「七」のほうをさらに半分に分けて、根元から3cmの部分にコームを入れて押さえた状態でドライヤーを当てます。ドライヤーの熱がひいたら、コームを離しましょう。
七分けと同じように、三分けのほうもコームとドライヤーで分け目を付けます。綺麗に分け目ができない場合には、細かくブロッキングして数回に分けてドライヤーを当てる方法がおすすめです。
自分に似合う分け目の選び方
どのような分け目が自分に似合うのか、分からないという方もいるでしょう。そこで、センターパート、ジグザグ、七三分け以外の分け目の種類について紹介します。
気になる分け目を試してみて、自分に似合うものを見つけましょう。
毛をかきあげて作る分け目
ウィッグの毛をかき上げることによって根元を立ち上げ、額を出すタイプの分け目です。額を出すため表情がはっきりと見え、明るい印象を与えられるでしょう。
ただし、前髪をすべてかき上げると、ウィッグと額の境目がはっきりと見えてしまい、不自然な印象を与えます。前髪はふんわりとかき上げて、ウィッグと額の境目をぼかすようにスタイリングすることがポイントです。
分け目を作らない
ウィッグの分け目を作らず前髪を下ろすと、目元が強調されます。目元に自信がある方や、アイメイクを強調したい場合には、分け目を作らず前髪を下ろしたスタイルを試してみるのも良いでしょう。
雰囲気を変えたいときにはウィッグの分け目を作ろう
ウィッグは、分け目の作り方によって印象が変わります。七三分けにしたりセンターパートにしたりといった分け目だけではなく前髪の分け方、長さなども重要なため、自分に似合う分け目や前髪の長さ、ヘアスタイルなどを色々と試してみましょう。