最近では、ファッションアイテムの一つとして普段の生活の中でもウィッグを愛用しているという方も増えています。これは、通販サイトなどもかなり充実してきており、手軽に高品質なウィッグを手に入れることが出来るようになってきたことが一つの要因と言えるでしょう。ウィッグの最大の利点は、地毛の長さやカラーにとらわれることなく、普段の自分とは異なるスタイルを手軽に楽しめる点で、一度ウィッグにはまってしまうと、複数のウィッグを購入したくなるという人が多いものです。しかし、ウィッグと言うものは、高品質な人毛フルウィッグであれば、それなりの価格になりますし、できるだけ長持ちさせたいと誰もが思う事でしょう。
そこで今回は、お気に入りのウィッグを出来るだけ長く愛用するために、知っておきたいポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
ウィッグのブラッシングの知識いろいろ
ウィッグを良い状態で保つには、日々のブラッシングがとても重要になるのですが、間違ったブラッシング方法で進めてしまうとウィッグの抜け毛を進行させてしまいます。「ウィッグなのに抜け毛!?」と驚いてしまう人もいるかもしれませんが、ウィッグにも抜け毛は起こるものなのです。しかし、ウィッグは人の頭とは異なり、自然に新しい髪の毛が増えてくることなどありませんので、一度抜け毛が発生してしまうと、単純にウィッグの魍魎が減ってしまうことになるのです。これは、一度のブラッシングでは少量の抜け毛かもしれませんが、積み重なればウィッグの土台が見えてしまうまで進行してしまうなど、早期にウィッグが使えない状態までになってしまう恐れがあるのです。
ウィッグを梳かす方向を覚えておこう
少しでもブラッシング時の抜け毛を減らすため、ウィッグを梳かすときの方向ぐらいは覚えておきましょう。ウィッグは、基本的に『毛先から根元の方へと梳かす』のが鉄則です。以下の順序を守りウィッグにブラッシングをするようにしてください。
- まずはウィッグの毛先から梳かしましょう。
- 毛先の絡まりや引っかかりがなくなれば、中間から櫛を入れ毛先へと梳かします。
- この部分の絡まりや引っかかりがなくなって初めて根元に櫛を入れ、毛先へ向けて梳かす作業が可能となります。
専用のアイテムを用意するのも大事
上述の方法で丁寧にブラッシングをしたとしても少なからずウィッグには負担がかかります。したがって、出来るだけ摩擦を抑え、静電気を発生させなくするため、毛質にあったケア材を利用することをオススメします。また、ブラッシング終了後に、シリコンスプレーをかけておくことで、着用時に静電気の発生を抑え絡まりにくくしてくれます。シリコンスプレーは毛先を重点的に付ける事で絡まりをより抑えることが出来ます。
ウィッグのシャンプーについて
ウィッグを普段使いする場合、生活臭なども気になりますし、頻繁にシャンプーを行う人は少なくありません。しかし、ウィッグに必要不可欠と言われるシャンプーもウィッグの傷みの原因となるものなのです。ウィッグが濡れている状態の場合、摩擦や絡まりが起きやすくなってしまうものですので、毛の劣化に繋がってしまいます。
ウィッグの清潔さを考えた場合、使用後には毎日シャンプーしたいと考えるかもしれませんが、寿命面を考えた場合、あまり頻繁なシャンプーは注意が必要です。一般的には、毎日使用する場合でも週1回程度のシャンプー、夏場には2・3回の着用に1回シャンプーをするぐらいを目安としましょう。ただし、ヘアスタイリング剤を多量に付けている場合は、もう少しシャンプーの頻度を上げた方がいいかもです。
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使用頻度が高い人はスペアの用意がオススメ
毎日のようにウィッグを愛用する方であれば、お気に入りの形のウィッグを2つ用意し、交互に使用することで劣化を遅らせることが可能なのです。2つ交互に使いだけなら寿命が2倍になるのは当たり前!と思うかもしれませんが、そういう意味ではないのですよ。
一つ一つを丁寧にケアできる!
お気に入りのウィッグを2つ用意することによって、それぞれのウィッグのケアを丁寧に行うことが出来るようになるのです。
例えば、シャンプーをすることを考えた場合、次の日も使わなければならないからと、ドライヤーを利用して乾かしますね。しかし、スペアがある場合は、自然乾燥で問題なく交互に利用できるため、ドライヤーの熱を掛けない分、ウィッグの負担は減るのです。小さなダメージの積み重ねは決して馬鹿に出来る物ではなく、こういった事の積み重ねで寿命は2倍どころではないのです。
片方が劣化しても冷静に対処できる
スペアを持つことは、ウィッグの寿命面だけがメリットではありません。例えば、何らかの理由でウィッグが破損してしまった場合、1つしかないのであれば焦って新しいものを購入しなければいけません。しかし、スペアを用意しておけば、修理対応が可能なのか、他に良さそうなウィッグがないか、販売店に問い合わせをする余裕なども出てくるでしょう。心に余裕を持ってウィッグの利用が出来るのは大きいです。
素材特有の劣化に沿った対応を行う
一口にウィッグと言っても、本物の髪の毛を利用した人毛ウィッグ、化学繊維を利用した人工毛ウィッグ、両方を混ぜ合わせた人毛ミックス等、種類があります。そして、この素材の違いによって、素材特有の劣化現象があるのです。
例えば、人毛ウィッグの場合は、使用しているうちに日焼けなどが理由で退色してしまうものです。その為、定期的にカラーリングやトリートメントをしてあげることでウィッグの寿命が延びるのです。また、人工毛、ミックス毛の場合は、摩擦による静電気が起きやすく、使用しているうちに毛が縮れるピーリングと言う現象が起こってしまいます。ピーリングは、他の毛と絡まってしまう原因ともなりますので、定期的にヘアアイロンなどで伸ばしてあげる必要があります。もちろん、耐熱ウィッグでなければアイロンはNGです。
まとめ
今回は、ウィッグを長く愛用するために、注意しておきたいポイントについてご紹介してきました。近年では、様々な通販サイトも登場していますし、高品質なウィッグが低価格で手に入る時代になっています。その為、ダメになれば新しいものを買えば良いと考えてウィッグのお手入れなど無視してしまう人も多いのではないでしょうか?
ウィッグは、きちんとお手入れをしてあげれば、かなりの期間良い状態で楽しめるものですのですし、劣化が進んだウィッグはどうしても違和感が出るものです。ウィッグのお手入れはそこまで難しいものではありませんので、ぜひお手入れ方法も覚えてウィッグを大切にするようにしましょう!