ウィッグを作るとき、自分の好きな髪型や髪色でオーダーメイドすることが可能です。ウィッグを作る段階で髪型を調整できれば、自分好みのウィッグを購入できることがメリットです。
しかし、オーダーメイドのウィッグは既製品の物とどのような違いがあるのか、どのように作られるのか詳しく知りたいという方もいるでしょう。そこで、オーダーメイドウィッグの特徴や既製品との違い、作り方など詳しく紹介します。
オーダーメイドウィッグとは
オーダーメイドウィッグは、すでに完成しているものではなく、購入者の好みに合わせて毛の量や長さカラーを選んで作るウィッグです。購入者の頭の形を取るところから始めるため、注文してからできあがるまでには時間がかかり、価格も数十万円かかります。なお、アフターケアを行っているお店であれば、ウィッグのお手入れをしてもらうことも可能です。
オーダーメイドウィッグの値段の違い
オーダーメイドウィッグの値段は、平均すると40~80万円と幅があります。オーダーメイドウィッグの値段は素材と大きさによって変わることが特徴です。ウィッグのサイズが大きいと値段は高くなり、使う素材の品質が高くなると値段が上がります。ウィッグのベースとなる素材には高品質なものを使うと、軽く薄く仕上がるため、自然に見えることがメリットです。また、毛を植える量や長さによっても異なり、フルウィッグはオーダーメイドウィッグのなかでも最も値段が高い種類です。
オーダーメイドウィッグが完成するまでの流れ
オーダーメイドウィッグは、頭のサイズを図り、好みの髪色や髪質になるよう調整します。完成までの主なステップを見てみましょう。
スキャナーで採寸
オーダーメイドウィッグは、最初にスキャナーを使って頭の形を採寸します。オーダーメイドウィックは見た目が自然で自分の頭のサイズに合っているため、着け心地が非常に良いことが特徴です。
なお、ウィッグの制作会社によっては、スキャナー以外の方法で採寸されることもあります。採寸した頭のデータからウィッグの形を作ります。
カラーと毛の素材を決める
自分で決められない場合や、自分により似合うカラーにしたい場合には、スタイリストに提案してもらうことも可能です。オーダーしたカラーと髪質になるように調整したうえで、作られたベースの素材に手植えします。
また、オーダーする際には毛の流れも計算するため、見た目だけではなく動いた際の髪の動きも自然に見えることが特徴です。
セミオーダーや既製品とフルオーダーウィッグの違い
既製品のウィッグはスタイリングや髪型が決まった状態のものであり、自分の好みにマッチする商品を探すのに手間がかかります。また、自分の理想の髪型やスタイルやカラーの商品が見つからない場合もあるでしょう。
しかし、既製品は値段が安いため試しにウィッグを着用してみたい方や、様々な種類のウィッグを購入して気分に合わせて髪型を楽しみたい方に最適です。
セミオーダーウィッグは購入者の希望に合うようにスタイリングして仕上げますオーダーメイドと比較すると短い時間で完成することがメリットです。
オーダーメイドウィッグならではの魅力
オーダーメイドウィッグは、頭の採寸から行われるため、既製品とは異なる特徴や魅力があります。そこで、オーダーメイドウィッグの主な魅力を紹介します。
頭にフィットするため着け心地が良い
頭を採寸するため、自分の頭にあったウィッグになることが特徴です。
また、素材やネットの種類などをカスタマイズして作れます。身体を動かすことが多いためずれにくいものが良い、デザイン性にこだわりたいなど、自分の希望やライフスタイルに適したものを作れることもオーダーメイドウィッグのメリットだといえるでしょう。
カラーや毛の太さも選べる
オーダーメイドウィッグは、素材や大きさだけではなく、人毛や人工毛、2つ合わせたミックス毛といった毛の種類や、太さも選べることが魅力です。また、ボリュームアップやボリュームダウンなどの調整ができるため、より自分好みのウィッグを手に入れられるでしょう。カラーについても明るさや適度に白髪を入れるなど、既製品では作れないカラーをつくれます。
さらに、オーダーメイドウィッグはつむじや分け目、生え際など不自然になりやすい部分も、植毛やカットなど高い技術で自然な見た目に仕上げられます。
ウィッグの素材やカラーにこだわりたい方はオーダーメイドしよう
オーダーメイドウィッグは購入者の希望に適してスタイルをカスタマイズできることが特徴です。セミオーダーウィッグや既製品と比較すると値段が高いですが、自分好みのウィッグを購入できます。
オーダーメイドウィッグは注文から完成までに1ヶ月程かかるため、医療用ウィッグとして使いたい場合には完成するタイミングについても確認しておくと安心でしょう。
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