現在ウィッグを愛用している人や、これからウィッグを購入しようと検討している人はウィッグをカットして自分好みの髪型にしたいと考えていても「人間の髪の毛とは違い髪が伸びないため失敗するのが怖い」「髪質が繊維のウィッグはどのように切れば良いのか分からない」「ウィッグはカットするものではないのでは」と考える人も多いのではないでしょうか。
専門知識がなければ、ウィッグをカットするのは失敗するリスクがあり怖いというイメージを持つ人が多いでしょう。そこで、ウィッグを自分でカットする方法と、トレンドのシースルーバングを作る方法について詳しく紹介します。
ウィッグをシースルーバングにカットするための準備
ウィッグをカットするために必要な道具は、カットするハサミとすきバサミ、髪を留めるピン、アイロン、コームです。また、シースルーバングを作るためには、すきバサミやヘアアイロンといった基本的なアイテムの他にも、用意しておくと便利な道具があります。初めてウィッグをカットする人や、後片付けをスムーズに行うためにも、3つの道具を用意しておくと良いでしょう。
掃除をスムーズに済ますための新聞紙やチラシ
カットした繊維が床に散らかると、掃除をするのが非常に大変です。カーペットを敷いている場合は、掃除をするのに非常に時間がかかるでしょう。そのため、ウィッグでシースルーバングを作る際には、先に新聞紙や大きめのチラシを床に敷き、ウィッグの繊維が飛び散っても後片付けしやすいように準備をしておくことがポイントです。
ウィッグを切りやすくするための霧吹き
ウィッグは繊維が乾燥した状態でカットをしますが、ボリュームがあるとカットしにくいため、水分をつけてボリュームダウンさせたうえでカットする方法が有効です。そのため、100円ショップで販売されている霧吹きに水を入れて準備しておくと良いでしょう。
後ろの繊維をカットするためのウィッグスタンド
後ろの繊維をカットしたい場合には、ウィッグスタンドを使用する必要があります。自分で着用した状態でウィッグの後ろの繊維はカットできないため、自分で着用せずにカットしたい場合にウィッグスタンドが必要です。
シースルーバングをウィッグで作る方法
ウィッグをカットする際、前髪やフェイスラインの繊維を切る場合には、ウィッグを着用して自分の輪郭に合わせてカットすることで自然な髪型を作ることが可能です。そこで、ウィッグを着用した状態でカットする方法を紹介します。
手順1:切る部分と切らない部分を分ける
最初に前髪を作る幅とカットしない部分をしっかり分け、切りやすいようにそれぞれをピンで留めます。
手順2:ウィッグをカットする
最初に、左右の内側の繊維をカットします。指で毛束をつかみ、毛先からカットしましょう。斜めにハサミを入れて切ることによって自然な仕上がりになります。また、切った繊維をこまめに落としながら作業することで切りやすくなるため、ブラシやコームを使用して繊維をとかしながら進めることがポイントです。
内側の繊維をカットしたら、ピンでとめていた髪を内側のラインに合うようにカットします。ピンでとめていた繊維は数回に分けておろし、少しずつカットすると全体のバランスが良くなるでしょう。
手順3:アイロンを使って毛先をカールさせる
ウィッグの繊維をカットして長さを調整したら、前髪部分を前後2つに分けて、外側の線をピンでとめます。内側の部分はストレートアイロンを使って巻き、カールさせましょう。前髪を好きな長さにカットするだけでは毛先が揃った状態であり、スタイリッシュな印象になりません。
すきバサミで仕上げるのがおすすめ
毛先に自然なばらつきを作るためには、すきバサミを使用する方法が有効です。毛先から2cm程度の深さまで通常のハサミを縦に向けてカットするといった方法も有効ですが、スムーズかつ綺麗に毛先を作りたい場合にはすきバサミを使用しましょう。
すきバサミの場合は、1回のカットで毛束の中の何割をカットするのかを調整できます。1回でカットする髪の量を減らすことで、失敗しにくくなるでしょう。初めてウィッグをカットする場合には、カットできる毛束の割合が少ないすきバサミを使用することがポイントです。
ストレートアイロンを使ってカールさせ、前髪をすきバサミを使って切るという工程を数回繰り返し、少しずつカットします。繊維が長く残っている箇所が無いかどうか、毛量が不自然ではないか、全体をしっかりと確認し、少しずつ調整をしながら仕上げましょう
まとめ
ウィッグでシースルーバングを作る際には、最低限必要な道具のほか、用意しておくと便利な3つの道具も準備することが大切です。
また、ウィッグの繊維を1度でカットしようとすると失敗する可能性が高く、ウィッグを無駄にする場合があるため注意しなければなりません。大きな鏡で全体の印象を見ながら、少しずつ丁寧にカットしてシースルーバングを作りましょう。