襟足ウィッグは、これまでウィッグを着用したことがない人でもチャレンジしやすい商品として人気を集めています。ゆるカール、ワンカール、ストレートなど様々な種類があり、長さや毛のボリューム、デザインなどもバリエーションが豊富なため、簡単にロングヘアにすることができて人気です。また、価格が手頃で購入しやすい点も人気を後押しする理由のひとつとなっています。
しかし、襟足ウィッグの購入を検討している人の中には、はじめてのウィッグ購入で分からないことが多く、ウィッグの付け方や選び方について悩んでいる人もいるでしょう。そこで、今回は襟足ウィッグが自然に見える付け方、選び方などについて詳しくご紹介します。
襟足ウィッグの特徴
襟足ウィッグとは、取り外し可能なクリップが付いているウィッグのことです。部分ウィッグの一種であり、各メーカーから販売されています。毛束に帯状の布がついており、その布に数個のクリップが取り付けられているため、クリップを地毛に留めて固定する形で着用します。
襟足ウィッグを選ぶ際には、カラーや長さ、デザイン以外にも、「クリップはしっかり留まるか」「帯状の布の通気性は良いか」など、作りや素材をしっかりチェックするようにしましょう。
襟足ウィッグの自然な付け方
襟足ウィッグは、付け方を誤ると不自然に襟足のみが浮いて見えてしまいます。襟足ウィッグを自然に見せるためには、まず地毛を持ち上げて、耳の上の部分で髪の毛を束ねます。次に、襟足ウィッグのクリップを右もしくは左から順番に地毛に留めていきます。最後に、束ねていた地毛を下ろして、ブラシで地毛と襟足ウィッグを馴染ませて完成です。襟足は自分の目には見えづらい部分なので、合わせ鏡を使って、自然に見えるかどうか確認しましょう。
襟足ウィッグの素材
襟足ウィッグに使われる素材には、人毛、人工毛、人毛と人工毛を合わせたミックス毛の3種類があります。素材によってメンテナンス方法や使い勝手が異なるため、長い間使うことを前提とし、自分の用途にあった素材を選ぶことが重要です。以下に、それぞれの素材の特徴とメンテナンス方法についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
人毛の特徴とメンテナンス方法
人毛は、文字通り人間の髪の毛を使った素材です。もともと人間の髪の毛である人毛は貴重な素材で、価格が高い傾向にあります。しかし、天然の素材を使っていることから、襟足ウィッグとして着用しても地毛との違いが出にくく、自然に見えることが大きなメリットだといえるでしょう。
もともとが人間の髪の毛であるため、自分の髪の毛と同じようにメンテナンスができ、パーマやカラーリングをすることも可能です。自然な見た目を維持するためには、クシやブラシでブローをしたうえで、シャンプーやリンス、トリートメントで丁寧にケアをする必要があります。
人工毛の特徴とメンテナンス方法
合成繊維で作られている人工毛は、メンテナンスしやすく、ヘアスタイルをキープしやすいことが特徴です。また、人毛のウィッグと比較して価格が安い商品が多く、手軽に手に入る点も嬉しいポイントです。
ただし、使用している合成繊維の種類によっては耐久性が低く、摩擦や熱によって髪質が変化してしまう可能性があります。さらに、合成繊維のため自然なテカリがある場合があり、見た目の自然さでは人毛に劣ることが多いです。
人工毛のウィッグは静電気が発生しやすく、髪質が縮れてしまいがちです。それを防ぐため、定期的にストレートアイロンなどでメンテナンスをするようにしましょう。アイロンで熱を加えるためにも、人工毛のウィッグを購入する際は、耐熱処理がされたものを選ぶことをおすすめします。また、霧吹きで少量の水を加えてから梳かすことでも、静電気による縮れを抑える効果が得られます。
ミックス毛の特徴とメンテナンス方法
ミックス毛とは、人工毛と人毛をミックスして作られたもののことです。人毛と人工毛をどの程度の割合でミックスしているのかは、製品ごとに違いがあります。人毛の「自然に見える」というメリットと、人工毛の「メンテナンスしやすい」というメリットを併せ持っており、双方の良いところ取りをしたい人にはおすすめの素材です。
ミックス毛には人工毛が配合されていることから、静電気が発生し、髪質が縮れてしまうことがあります。メンテナンスをする場合は、定期的にブラッシングをし、縮れが出てきた場合にはアイロンを当てるなどして対応しましょう。霧吹きで水をかけたうえでのブラッシングも有効です。
襟足ウィッグはアレンジできる
襟足ウィッグは、アレンジ次第でボリュームアップさせて雰囲気を変えたり、サイズを調整して快適に活用したりと、いろいろな用途で活用することが可能です。そこで、最後に襟足ウィッグをより活用するためのアレンジ方法をご紹介します。
ボリュームアップさせる
襟足ウィッグを2個重ねることで、ボリュームアップさせることができます。襟足ウィッグを2個取り付ける場合、2つ目は最初につけた箇所よりも若干上の方(2cm程度離れた場所)に留めるようにしましょう。そうすることで、ウィッグを重ねても不自然にならず、自然な印象でボリュームアップさせることができます。
ヘアピンでサイズを調整する
襟足ウィッグのサイズが頭のサイズに合わず、ウィッグが余ってしまうことがあります。そのような場合は、余った部分のウィッグを折ってからヘアピンで留めることで、簡単にサイズ調整をすることが可能です。余ってしまって使うことを諦めたウィッグがある場合は、ぜひ一度試してみてください。
襟足にウィッグでもアップスタイルにできる
襟足ウィッグを使っている場合、不自然に見えるためアップスタイルはできないと考える人も多いでしょう。しかし、襟足ウィッグの扱いに慣れたら、アップスタイルにチャレンジすることも可能です。以下にその手順をまとめました。
まず、襟足から10cmほどまでの地毛を残し、その上で地毛を束ねます。束ねた地毛に、襟足ウィッグを上下逆にして留めたうえで、地毛と一緒に束ねましょう。最初に10cmほど残しておいた地毛をアップにして、束ねていた襟足ウィッグと地毛の束とまとめれば完成です。こうすることで、地毛とウィッグの境目を上手にカバーでき、アップスタイルを楽しむことができます。襟足ウィッグの扱いに慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてください。
気軽に使える襟足ウィッグでロングやボブにイメチェンしよう
襟足ウィッグを使えば、髪の毛の長さや雰囲気を変えられるため、気軽にイメチェンを楽しむことができます。襟足ウィッグはストレートヘアやカールなどのヘアアレンジも手軽に試すことができるので、ウィッグの中でも特に人気が高いです。自然に見える付け方のポイントを押さえて、襟足ウィッグでヘアアレンジを楽しみましょう。
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