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白髪染めアレルギーの対処法!染髪時のかゆみには要注意

2022年9月21日
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白髪染めアレルギーの対処法!染髪時のかゆみには要注意

人間だれしも、年齢を重ねると毛髪に白髪が混じって困ってしまう…という悩みを抱えることとなります。最近でこそ、白髪もそのままにありのままの姿を受け入れるという考えも出てきましたが、まだまだ『白髪=老けて見えるから隠す』というイメージが強いものですね。白髪が目立ってきた場合、多くの方が対処策として使用するのがドラッグストアなどに販売されている白髪染めではないでしょうか?最近では手軽に利用できる物も増えていますので、使用している人は多いと思います。しかし中には、白髪染めをしたら頭皮が腫れたりかゆくなったり、顔や目がパンパンに腫れたり、湿疹ができたりしてしまう人がいるようです。
万が一、白髪染めを行った後にそのような症状が出てきたときには『白髪染めのアレルギー』を疑った方が良いかもしれません。実は、白髪染めに使われている「酸化染料剤」がアレルギーの原因になる場合があるのですが、まさか白髪染めにアレルギー反応を起こしているとは思わなかった…と、そのまま使用し続け症状が悪化してしまう人が少なくないそうです、
近年では、白髪染めアレルギーの方が増えてきており、たまにテレビなどでも特集が組まれるなど、だんだんと一般的になってきたようです。しかし、まだまだ食物アレルギーに比べればマイナーなもので何に注意すれば良いのかさっぱり分からないという人が多いことでしょう。
そこで今回は白髪染めアレルギーの対処法についてご紹介してまいります。

白髪染めでのアレルギー症状

白髪染めでのアレルギー症状は様々で、目のかゆみ、じんましんのようなブツブツが頭皮や身体にでてきてかゆみがおこる。あるいは、皮膚がただれるなどがあります。いま挙げたものは割と軽い部類ですがアナフィラキシーショックのように呼吸困難、血圧低下など重篤な症状が現れる場合もあります。
人によってどのような症状が出るかは全く異なるので一概にこのような症状とは言えないのが現状です。そのため、なるべくアレルギーが起こらないように気をつける必要があります。
また、発症までの時間は、すぐに発症する場合もあれば、数時間後に発症する場合もあるなど、染めてすぐ症状が出ないからといって大丈夫とも言えないのです。

白髪染めでアレルギーが起こる原因

次は、白髪染めでアレルギーが起こる原因を見てまいりましょう。原因がわかれば原因物質を避けることで発症リスクを下げることができるかもしれません。
白髪染めアレルギーの原因になる確率が高いのが「パラフェニレンジアミン」という物質だと言われています。
白髪染めの中には、「パラフェニレンジアミン」、「メタアミノフェノール」、「パラアミノフェノール」、「トルエン-2、5-ジアミン」などのアレルギー物質が入っていますが、その中でも「パラフェニレンジアミン」がアレルギーを起こしやすいそうです。平成 25 年度日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会の調査によると、アレルギー性接触皮膚 炎患者のアレルゲンを調査した結果、パラフェニレンジアミンの陽性率は 7.2%であり、ヘアカラーリング剤の原料成分の中では陽性率が高いといえるという結果もでています。ちなみに毒性も強く10グラムで致死量だとも言われています。そんなわけでアレルギーを起こしやすい25種類の物質のひとつとされていてアレルギーのパッチテストの項目にも追加されています。

対処法

原因になるのが、パラフェニレンジアミンという化学物質の場合が多いならば、パラフェニレンジアミンが入っていない白髪染めを使ったらいじゃないかと思いますよね。
最近では、「ジアミンフリー」の染毛剤も出ております。ジアミンフリーの染毛剤というのは、ジアミン系の化学物質が使われていない染毛剤のことで、白髪染めもあります。すでにアレルギーであることがわかっている方は、ぜひこのタイプの白髪染めを使ってみると良いでしょう。
また、自分がアレルギーを発症するかわからない方が白髪染めでアレルギーが起こらないようにするためには、染毛前のガイドラインを読み、パッチテストを行うことが必須です。染毛前のガイドラインは、日本ヘアカラー工業会が厚生労働省と協力して定めているもので、外箱や説明書の注意書きの部分に書いてあります。大丈夫だろうと読み飛ばしたり、パッチテストを省略してしまう人が多いかもしれませんが、何か起こってからでは遅いので、手間ではありますがやってみることをおすすめします。

まとめ

今回は、白髪染めアレルギーの対処法についてご紹介してまいりました。いかがでしたか?
白髪染めでのアレルギーは化学物質特に、パラフェニレンジアミンが原因になることが多いとのことでした。しかし、最近では、ジアミンフリーの白髪染めも出ていますので、アレルギーだからといって白髪染めを諦めなければならないということはありません。ただし、薬品を利用して白髪染めをする場合には、万一のことも考え、必ずパッチテストを行うようにしましょう。
それでも、年間200人程度は白髪染めによるアレルギーが発症していると言われていますので、絶対にアレルギーになりたくないという人は、ウィッグ等を白髪隠しに利用することがオススメです。フルウィッグであれば、頭の上からすっぽりと被るため、白髪が出ている地毛が表に出ず、定期的に白髪染めをする手間もなくなります。また、白髪が全体的に出ているのではなく、つむじ部分など、局所的に出ている場合は、ヘアピースなどの部分ウィッグが非常にラクに運用できると思いますよ!

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