ウィッグを巻いてカールアレンジをしたいと考えていても、そもそもウィッグのアレンジにヘアアイロンを使用できるのか疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。しかし、耐熱ファイバータイプのウィッグは、ヘアアイロンを使って巻き髪を作ることが可能です。
ヘアアイロンを使用することによって、巻くだけではなく元からカールのついているウィッグを巻き直すことも可能であり、デザイン崩れも予防できます。
また、元のヘアスタイルに飽きた際には自分でアレンジできることも魅力です。そこで、耐熱ウィッグをヘアアイロンで綺麗に巻くための方法やポイントを紹介します。
ウィッグを巻く際の注意点
最初に、ウィッグが耐熱ファイバーで作られているかどうかを必ず確認する必要があります。非耐熱性のウィッグも沢山販売されており、ヘアアイロンやコテ、ドライヤーなどを使えないため注意が必要です。非耐熱性ウィッグは熱によって変質、変形したり、溶けたりする可能性があり危険なため、アイロンを使って巻くことは控えましょう。耐熱性のウィッグであっても耐えられる温度はメーカーごとに異なるため、詳細をチェックする必要があります。
また、基本的に人毛のウィッグはヘアアイロンを使用することが可能です。人毛ウィッグは人間の髪の毛で作られているので、ヘアアイロンを使用しても問題はありません。ただし、人間の髪と同じようにヘアアイロンを頻繁に使い、メンテナンスを怠れば毛が傷んで切れてしまったり質が悪くなったりするため注意しましょう。100%人毛のウィッグについては取り扱い方法が難しいので、購入時にプロにお手入れ方法を相談し、知識や技術を身に付けるとよいでしょう。
人毛ミックスタイプのウィッグは耐熱ファイバーかどうかをチェックすることが大切です。人毛と繊維の両方を使って作られているウィッグも、耐熱性の繊維を使用している場合はヘアアイロンを使ってヘアアレンジを楽しめます。いずれの場合も、使用している繊維の耐熱温度を重要視しましょう。
ウィッグの巻き方①:毛先から順番に巻く
最初に、巻きたい箇所の毛先にヘアアイロンを当て、適度にプレスしてから上に向かって巻きます。ふんわりと仕上げたいのであれば、頬の位置まで巻きましょう。しっかりと巻きたい時には、毛先ではなく耳の横ぐらいの位置から巻き始める方法が有効です。毛先はストレートな状態に残して巻きたい場合には、毛先を5~10cm程度残した状態で巻きます。基本的には自分の顔の形や好みによって決めましょう。
ただし、しっかりと巻きたい場合にはヘアアイロンではなく巻きゴテを使います。巻きゴテを使う場合、巻き方は同じですが1度に巻く毛束の量を少なくすることもポイントです。
ウィッグの巻き方②:ヘアアイロンに巻いてしっかり熱する
ウィッグをヘアアイロンに巻いたまま、数秒間キープしてウィッグ全体に熱を伝えることが大切です。ヘアアイロンを一回転させるとしっかり熱を加えられます。回転させずにすぐにヘアアイロンを滑らせると、カールがゆるくなってしまい長持ちしにくくなるため注意が必要です。カールさせた部分は可能な限り動かさないように、ゆっくりとヘアアイロンを抜きましょう。
ウィッグの巻き方③:カールを手の上で冷ます
カールしたファイバーが熱を持っているうちに、すぐに手の平に乗せて冷ますことによって、長時間綺麗な状態のカールが持続します。手の平の上でしっかりカールを冷まさなければ、重力の影響でカールが伸びてしまうため注意が必要です。
耐熱ファイバーが冷めた状態から形状を記憶するまでには10秒程度の時間が必要であるため、必ず手の平の上でカールを持つようにして冷ましましょう。ただし、耐熱ファイバーや人毛が熱を持った状態で作業を行わなければならないので、火傷しないように注意が必要です。
ウィッグを巻く時に押さえておくべき重要なポイント
ストレートタイプのヘアアイロンを使用する場合のポイントは、ウィッグの繊維を引っ張らずに巻くことです。巻いた直後は熱を持っているので、引っ張ることによって巻いたカールが伸びてしまいます。また、巻いた毛束を適度にほぐすことによって、ナチュラルな巻き髪を作れるでしょう。毛束を残しておく場合には、手の平に置いて形状記憶させた後、ほぐさずに巻いたままの状態でスプレーを使って固定します。
ウィッグを巻く時にはいくつかのコツを押さえることが大切
ウィッグを上手に巻けないという人は多いですが、コツを押さえれば簡単に巻くことが可能です。ウィッグを巻く際のポイントは、カールした毛束を手の平に置いてしっかりと冷まし、形状記憶をさせることだといえます。一束ずつ作業しなければならないので時間はかかりますが、長時間綺麗な巻き髪を維持できるうえに、均一なカールを作るためには重要なポイントです。そのため、時間に余裕を持って作業をしましょう。