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初めてのウィッグ。どうやって選べばいいの?

2022年9月21日
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初めてのウィッグ。どうやって選べばいいの?

初心者が知っておくべきこと

今やドラッグストアやファンシーショップでも手に入れることができるようになったウィッグですが、初めて使う人にとってどのように選べばよいかわからないことも多いでしょう。使う目的としては髪型をアレンジしたい、ボリュームがなくなった部分を補いたいという理由が多く、その目的に合ったものを選ぶことが重要です。

しかし顔の形に合わない場合や病気の治療などで毛量が変化することが考えられる場合には、きちんとしたアドバイスを受けてから購入することをおすすめします。そうすれば初めて選ぶときでも失敗することなく、正しい選び方ができるに違いありません。

そのためにはたとえ敷居が高く感じられても直接商品を手に取ることができ、いろいろなアドバイスも受けられる専門店に行くほうが安心です。

ただ乗せるだけでヘアスタイルが決まるわけではない

自分の気に入ったウィッグを頭に乗せれば、それで理想のヘアスタイルに簡単に変えられると初心者は思いがちですが、実はそう簡単にはいかないこともあります。骨格や顔の輪郭をはじめ、髪のボリュームや頭皮の状態によって選び方が変わってしまうからです。

特に病気などで治療中の人やこれから抗がん剤による治療が始まるという人の場合、一度作ったものが合わなくなるケースが十分に考えられます。放射線治療を受けている人は自分の髪そのものがダメージを受けてしまいますので、初めてでも手軽な商品を選ぶのはおすすめできません。

その代わりに医療用ウィッグに関する知識を持っているスタッフがいる専門店を訪れ、脱毛の状態や進行具合について相談しながら作成できるところに行くのがおすすめです。手軽に乗せるだけでセットできると謳っているものだと、着けてみたときにイメージが違うことや状況の変化についていけずに使えなくなることもありますので注意しましょう。

人の髪質に近い毛質を選ぶ

ウィッグに使われている毛質は人工毛と人毛の2つに大別することができ、髪の質感が大きく異なるのが特徴です。人工毛は化学繊維(ファイバー)でできているため、化学繊維の素材や質感によって自然な感じが生み出されます。

しかし価格が安価なものの中には髪質がテカテカと光り、とても自然な髪には見えないものがあることもしばしばです。初めて選ぶときにはこのテカリが少なく、いかに自然なツヤがある髪質に仕上げられているかどうかがポイントとなるでしょう。

人工毛の中には日本製メーカーの新ファイバーを使用していることがあり、人毛により近くなるようテカリを抑え、髪を細くしたうえで表面に凹凸加工を施します。この技術により日本人の髪質や色合いに近いものを作り出すことが可能となり、人毛だけで作っているものよりもお求めやすい価格で購入することができます。

品質のよさを求めるなら総手植えのものがおすすめ

ある程度の年齢の女性の場合、初めてであっても安い印象を与えるものを選ぶのはできれば避けるほうが無難です。コスプレ目的の使用とは違って長時間装着することが考えられますし、薄くなった、少なくなった髪のボリュームを増やすためなら、長時間使用しなければならなくなります。

そこで長い時間着けていても蒸れず、着けていることを忘れるほど軽い素材であることも大変重要です。着けているときにずり落ちてくることのないよう、しっかりと固定できるものであることも必須条件となりますので、これらを満たすためには専門店でのオーダーメイドが最適と言えるでしょう。

専門店で扱っているものでも総手植えで作られるものと、機械植えで作っているものではつむじ部分が大きく異なります。機械植えで作成されるものはつむじ部分を人工皮膚で作っていますが、総手植えの場合は人工皮膚ではなくネットに植えていきます。

ですので通気性が大変よく、着けていてとても軽く感じるのはそのためです。1本ずつ丁寧に手植えされているため毛の生え方も自然に見え、地毛との馴染みがよいのも大きな魅力となっています。

医療用はアフターサービスやアフターケアも重視

病気のためにウィッグを必要とする患者さんにとって、使い続ける年数は人によって異なってきます。そのため選ぶときには専門知識を持っているスタッフがいるお店に、直接足を運ぶことが重要です。

インターネットでも手軽に購入することもできますが、病気の進行や治療によっては途中でサイズ調整が必要になる場合があります。専門店に行けば既製品の中から選ぶこともできますし、セミオーダーやフルオーダーでの作成も可能です。

どうやって選べばよいか選び方がわからない場合は、スタッフと相談しながら作ることができるのもオーダー品のメリットでしょう。希望のスタイルや毛質、髪の色合いやサイズまで、あらゆるオーダーに応えられるのが最大の強みです。しかもサイズ調整をしながら使い心地のよさを長く保てるのも、オーダー品ならではの魅力と言えます。

特に抗がん剤の治療を始めてから、自分自身の毛髪が生えてくるまで使い続けるわけですから、使い心地をキープしつつ耐久性のあるものを選ぶことが欠かせません。アフターケアやさまざまなサービスにも対応するお店を選べば、選び方についてのわかりやすいアドバイスも受けることができます。