使用しているウィッグを長期間綺麗な状態に維持するためには、日頃のメンテナンスが重要です。毎日行うメンテナンス、週に1回、月に1回のメンテナンスなど、頻度毎に行わなければならない内容は異なります。
ウィッグを着用すると、汗や皮脂の他に、埃や塵などの様々な汚れが必ず付着します。これらの汚れはウィッグを劣化させるため、定期的にお手入れを行うことが大切です。そこで、毎日・週1・月1と、頻度別のメンテナンス方法を紹介します。
毎日行うウィッグのメンテナンス
ウィッグ着用後には、ブラッシングをしましょう。ウィッグのブラッシングは、静電気が発生しにくい金属製のブラシを使うことが大切です。また、ウィッグオイルも併用することによってウィッグに潤いを与え、艶だし効果が期待でき、ブラッシングしやすくなるでしょう。
ブラッシングの方法
ウィッグをブラッシングする際には、毛先から同じ方向に梳かすことが大切です。ウィッグの根元から梳かすと、ウィッグの毛が絡まり、抜けやすくなるため注意しましょう。
ウィッグの種類ごとのブラッシングのコツ
ストレートタイプのロングウィッグは、毛が絡まりやすいため毛先から根元に向かって少しずつ梳かします。
カールタイプのウィッグは、スタイリングに沿うようにブラシを半回転させながらブラッシングしましょう。
ウェーブスタイルのウィッグはボリュームがなくならないよう、力を入れないようにブラッシングする必要があります。
週に1回行うウィッグのメンテナンス
ウィッグは、週に1回、シャンプーとリンスを希釈した液を使ったメンテナンスを行う必要があります。以下の手順でメンテナンスを行いましょう。
手順①メンテナンスの準備
シャンプーやリンスは、自分の髪の毛を洗う時のように使用するのではなく、水で薄めることがポイントです。
ウィッグが入る程度の大きさの容器に水を入れ、シャンプーとリンスそれぞれ、500円玉1個分ほどの量を入れて混ぜます。
なお、ドラッグストアやディスカウントストアで市販されているシャンプーやリンスにはウィッグのメンテナンスに不要な成分が配合されていることが特徴です。また、市販されているリンスはウィッグに膜を作ってしまうため、ウィッグ専用のシャンプーやリンスを使用しましょう。
手順②ウィッグは優しく丁寧に押し洗いする
シャンプーとリンスを薄めた水にウィッグを入れたら、押し洗いすることが大切です。もみ洗いをしたり力を入れてこすったりすると、ウィッグが劣化するため注意しましょう。押し洗いをして、少しずつ汚れを浮かして落とすイメージです。
手順③ウィッグをタオルドライする
ウィッグをタオルで包むようにして、軽く叩いて水気を切ります。ドライヤーの温風で乾かすのではなく、乾いたタオルの上にウィッグを広げて乾燥させましょう。
月1で行うウィッグのメンテナンス
月に1回は、丁寧にウィッグをシャンプーしましょう。丁寧にシャンプーをすることによってウィッグをセットする際にスタイリングしやすくなり、乾燥を予防してツヤのある質感を維持できます。
手順①ウィッグをブラッシングする
ウィッグの裏側にあるストッパーを閉じて、霧吹きを使用してウィッグを湿らせブラッシングをします。毛先から徐々に梳かして毛の流れを整えましょう。ウィッグの根元からブラッシングをすると毛が絡んでしまうため、毛先から梳かすことが大切です。
手順②水にシャンプーを溶かす
ウィッグが入る程度の大きさの容器に水を張り、ウィッグ専用シャンプーを溶かしましょう。
シャンプーを溶かした水にウィッグを入れます。ウィッグが水に濡れると、毛が広がって持ちにくくなるため、フロント部分を持って水に浸すことが大切です。
ウィッグを裏返したら、ネットに付着したメイクの汚れや皮脂、汗をなでるようにして洗いましょう。ウィッグを洗ったら容器に入っている水を数回入れ替え、すすぎ洗いをします。
水道水を流してすすぎ洗いをするのではなく、容器の中に水を溜めてウィッグを浸します。その後、水を捨てて再度容器に水を溜めてすすぐ方法で丁寧に洗いましょう。
手順③コンディショナーで艶を出す
シャンプーのすすぎ洗いが終わったら、コンディショナーでケアをすることがポイントです。コップ1杯分のお湯に500円玉分程度のコンディショナーを溶かしたら、水を2L程度足します。
コンディショナー液を作ってウィッグを浸し、しっかりとすすいでブラシで梳かしましょう。
手順④水気を切って乾燥させる
ウィッグを洗い終わったら、綺麗なタオルでウィッグを包んで水分を拭き取ります。
ウィッグをタオルドライしたら、ウィッグスタンドにかけてブラシで毛の流れを整えて自然乾燥させましょう。ウィッグが乾燥したら、ウィッグ専用のスプレーを使ってツヤを出します。
ウィッグは定期的にメンテナンスをしよう
ウィッグを清潔に保つために、着用するたびに行うブラッシングや、週に1回・月に1回はシャンプーやトリートメントをする必要があります。頻度別のメンテナンス方法をチェックし、ウィッグを清潔に保ちましょう。
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