20代、30代と年齢が若くても、白髪が目立っているのが原因で見た目が老けて見え、おしゃれなヘアスタイルが楽しめないといった人も多いのではないでしょうか。また、こまめにヘアカラーをして若白髪を隠している人も多いでしょう。
若白髪は、原因を特定すれば徐々に改善する可能性があります。この記事では、若白髪の原因と簡単にできるウィッグを使った若白髪の対処法を紹介します。
若白髪になる仕組み
白髪とは、黒い髪ではなく白い髪が生えている状態ですが、元々の髪は実は白いということをご存知でしょうか。白い髪を作る毛母細胞に存在する「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞によってメラニン色素が浸透し、黒い髪として頭皮から生えます。若白髪とは、メラノサイトでメラニン色素が受け入れられず、白いまま生えている状態なのです。
若白髪をヘアカラーで隠す前に確認すべきポイント
若白髪には主に2つの種類があり、一時的にメラニン色素が受け入れられない状態になっている「休止型」と、メラニン生成そのものの機能がなくなった「欠失型」が挙げられます。
若白髪の場合、ほとんどのケースが休止型であることから、原因を特定して正しい対処をすれば元の黒い髪に戻せる可能性が高いです。休止型の若白髪であれば、再度メラニンが生成されるようになることで黒い髪に変わるでしょう。
若白髪になる原因
若白髪は、年齢が若いからこそ起こる健康状態の変化が原因になるケースが多いです。若白髪になる主な原因を3つ紹介します。
栄養バランスの乱れ
過度なダイエット、食事制限や、忙しいからとインスタント食品ばかり食べていることによる栄養バランスの乱れが若白髪につながります。
栄養バランスが乱れ、髪への栄養が不足すると毛母細胞に栄養素が届かず、若白髪のほかに薄毛や抜け毛にもつながるため注意が必要です。
髪の主成分はタンパク質であることから、野菜中心の食事ではなく鶏肉や卵、魚などタンパク質を摂取できる食材を取り入れましょう。
精神的なストレス
進学や就職など、環境が変化する若い世代は、慣れない環境でストレスを感じる場面が多いです。
精神的なストレスが原因で自律神経が乱れ、筋肉やこわばったり血管が収縮したりすることによって、血行が悪くなります。
血行が悪くなることで、毛母細胞に栄養素が届かず、毛母細胞内にあるメラノサイトの機能が衰えるため、髪に色素が付かずに白髪として生えるのです。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れが、結果的に若白髪の原因となっている可能性もあります。
人は通常、日中の活動中に交感神経が優位になり、就寝中は副交感神経が優位になる仕組みになっています。つまり、交感神経が優位だと身体と脳が活発になり、副交感神経が優位になると、身体や脳がリラックスしている状態に切り替わるのです。
生活習慣の乱れ、つまりずっと起きている生活が続くと、自然と脳や身体に負担がかかり、血管の収縮し、髪に必要な栄養素が届かなくなることがあります。
これが若白髪につながる原因となるのです。
生活習慣が乱れると、睡眠中に分泌される細胞を修復するホルモンの分泌量が低下することも特徴です。
細胞を修復するホルモンは、日中に受けた髪や頭皮へのダメージを修復するのですが、生活習慣が乱れるとホルモンの分泌も止まります。
そうすると、メラノサイトや毛母細胞の機能も活性化せず、それが若白髪の原因となることもあります。
若白髪をヘアカラーで隠すデメリット
若白髪をヘアカラーで隠しながらケアをしている人も多いでしょう。
しかし、ヘアカラーは髪と頭皮に負担がかかり、若白髪を隠せても薄毛や抜け毛につながる可能性があります。そのため、高頻度でヘアカラーを行うことは得策ではありません。
また、敏感肌や乾燥肌の人は、皮膚炎を起こす場合があるため注意が必要です。
若白髪をウィッグでカバーするメリット
ウィッグは、薬剤が頭皮と髪に付着するヘアカラーとは異なり、頭皮にも髪にも優しいことが最大のメリットです。
さらに、若白髪をウィッグでカバーするメリットとして、手軽なことも挙げられます。既製品のウィッグを活用すれば、ウィッグが届いた日から若白髪をカバーすることが可能です。
また、高頻度でヘアカラーを続けるよりも費用を節約できるでしょう。
オーダーメイドウィッグは届くまでに若干の時間はかかりますが、カラーやボリュームなど自分好みのウィッグを作り、おしゃれも楽しむことができる点は魅力です。
最新のウィッグは分け目やつむじなどの生え際がより自然な作りになっているため、不自然にならないかどうかが不安という人にもおすすめです。
髪と頭皮をケアしながら若白髪をカバーしよう
ヘアカラーは、髪と頭皮に負担がかかり、皮膚トラブルや髪のトラブルにつながる可能性があります。
その点、ウィッグは髪や頭皮への負担はゼロですし、その他の費用面等でもメリットがあります。
既製品のウィッグ、オーダーメイドウィッグのどちらが良いのかを検討し、ヘアカラーではなくウィッグを活用して若白髪の改善を目指しましょう。