ウィッグをきれいな状態で使用するためには、毎日メンテナンスを行う必要があります。特に冬の時期は、ウィッグの襟足がマフラーやコート、セーターに擦れるため傷みやすいことが特徴です。メンテナンスをしなければ乾燥したりウィッグが傷んで使用できなくなったりするため注意しましょう。
そこで、冬の時期はもちろん、1年を通して行うべきウィッグのメンテナンス方法について詳しく解説します。
ウィッグを日常的に使用している場合のメンテナンス方法
ウィッグを使用する前と使用する後、毎回行わなければならないメンテナンスについて紹介します。
簡単なメンテナンスをするだけで、お気に入りのウィッグを綺麗な状態で長期間使用することにつながるため、少しの手間も惜しまずメンテナンスをしましょう。
ウィッグのメンテナンス用品については以下の記事をご覧ください。
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ウィッグを着用する前のメンテナンス
ウィッグを着用する前に、ウィッグの毛が絡んでいないかをチェックしたうえで、専用のブラシで梳かして毛の流れを整えましょう。
冬の時期は静電気が発生しやすいため、専用のブラシに霧吹きを使って水をつけてから梳かす、もしくはウィッグ専用のミストを吹き付けてから梳かすことが大切です。
ウィッグを使用した後のメンテナンス方法
ウィッグを着用した後は、額や襟足部分といったウィッグの内側を中心に霧吹きで水を吹きかけ、専用のブラシで梳かします。また、5回程度着用する毎に静電気予防スプレーを吹きかけたうえで、ブラシで梳かすメンテナンスを行いましょう。
静電気防止のスプレーをすることによって、襟足と洋服の摩擦、汗や皮脂が原因のウィッグの毛の絡みや、ブラッシングをした際のダメージをも予防できます。
ウィッグのブラッシング方法については以下の記事をご覧ください。
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ウィッグのシャンプー方法
ウィッグを着用する頻度によっては、ウィッグ着用後にシャンプーをする必要があります。シャンプーの頻度としては、毎日ウィッグを着用した場合で1週間に1度が目安です。ウィッグのシャンプーの手順を確認し、正しい方法でウィッグを洗いましょう。
ウィッグのシャンプー方法は以下の通りです。
①ウィッグ専用のシャンプーとコンディショナー、タオル、ブラシ、ウィッグが入る程度の容器を準備します。
②ウィッグのブラッシングをして、ホコリや汚れを落としましょう。
③ウィッグが入る程度の容器にぬるま湯を入れ、ウィッグ専用シャンプーを入れてしっかり混ぜます。
④シャンプーを入れた容器にウィッグをゆっくり 浸たします。
⑤片手でウィッグを持って、毛先から順番に押し洗いをしましょう。
⑥ウィッグ全体を洗ったら取り出して、ぬるま湯ですすぎます。
⑦容器にぬるま湯とトリートメントを入れて混ぜます。
⑧片方でウィッグを持って、毛先からトップにかけてゆっくりトリートメントをなじませましょう。
⑨シャンプーと同様に、ぬるま湯を使ってトリートメントすすぎます。
⑩ウィッグの襟足を擦らないように注意して、しっかり水気を切ります。
⑪ウィッグを手に持った状態のままタオルで包んで、押すようにして水分を拭き取りましょう。ウィッグをタオルでこすらないように注意が必要です。
⑫ウィッグ専用のコンディショナーを全体に吹きかけたうえでブラッシングをします。
⑬ドライヤーの冷風もしくは自然乾燥で乾かしましょう。なお、人毛ウィッグの場合は自然乾燥の後にブローをして整える方法もおすすめです。
ウィッグをシャンプーする際の注意点
ウィッグには人毛ウィッグ、人工毛ウィッグ、ミックスウィッグの3種類があります。ウィッグの種類ごとに、シャンプーをする際に注意しなければならないポイントについて紹介します。
人毛ウィッグをシャンプーする際の注意点
人毛ウィッグは、40度程度のお湯でブラッシングをしながら洗うことがポイントです。お湯から出した状態でブラッシングをするとウィッグが傷むため注意しましょう。
人毛ウィッグは人間の髪の毛であるため専用のシャンプーを使用しなくても良いですが、添加物が多く含まれているシャンプーを使用するとウィッグが傷むため注意しなければなりません。アミノ酸系のシャンプーやコンディショナーを使うと、人毛ウィッグがダメージを受けにくいでしょう。
人工毛ウィッグをシャンプーする際の注意点
人工毛ウィッグは、もみ洗いをすると毛が絡むことがあります。そのため、シャンプーの前にブラシでしっかり毛の流れを整えることがポイントです。
また、市販のシャンプーではなく人工毛ウィッグ専用のシャンプーを使用しましょう。
ミックスウィッグをシャンプーする際の注意点
ミックスウィッグも、人毛ウィッグ・人工毛ウィッグ同様にぬるま湯でしっかりすすぐことが大切です。ウィッグ専用のトリートメントを入れたぬるま湯に30分ほど浸けておくと、より毛の流れが綺麗に仕上がるでしょう。
医療用ウィッグをシャンプーする際の注意点については以下の記事をご覧ください。
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冬は特に要注意!ウィッグをしっかりメンテナンスしよう
冬の時期はウィッグの襟足がマフラーやコートと擦れることで摩擦が生じ、傷んだり静電気が発生したりしやすいため注意が必要です。ウィッグが傷むと理想通りにスタイリングできなかったりウィッグの寿命が縮んだりするため、毎日のメンテナンスや1週間に1回程度のシャンプーをしましょう。
また、ウィッグは素材ごとにメンテナンスのポイントや注意点が異なります。そのため、自分が使用しているウィッグ、もしくは使用する予定のウィッグの素材も確認したうえで、正しい方法でメンテナンスをしましょう。
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