「ウイッグに寿命ってあるの?」「どうなってきたら取り替えどき?」
ウイッグを購入して初めて使用するときには、ふとこのような疑問を抱いてしまう人が多いようですね?特に、オーダーメイドのウイッグや医療用ウイッグなどであれば決して安い買い物ではありませんンで、購入したウィッグは「いつまで使えるのか?」「買ったらずっと使えるのか?」という疑問を持つことは当たり前のことだと思います。最初に答えから言っておきますが、いくら高品質で高額なウィッグを購入したとしても、そのウィッグは一生使えるわけではなく、寿命というものはあるものです。したがって、必要であれば、新しいウィッグを買い替えるという事になります。
今回は、誰もが疑問に思うウィッグの買い替え時やポイントについてご紹介いたします。
ウイッグの寿命とは?
それではまず、必ずやってくるウィッグの寿命からご紹介していきましょう。
最初にぶっちゃけて言いますが、ウィッグの寿命というものは、使用する人がウィッグの劣化が気になるか気にならないかで決まるものです。とても主観的で恐縮なのですが、そのような前提に立った上で、寿命を見極める買い替えポイントについてご紹介します。
もちろん、以下に紹介するポイントは、筆者が考える劣化のポイントですので、一読していただいて「私はこれくらいだったらまだ使える」と思ったならば、そのままより長く使っていただいても何の問題もないと思いますよ。逆に、「もっと早い段階で買い換える」という方も、買い換えていただければ結構です。あくまでも一般的な買い替えポイントとして参考程度に捉えていただければ幸いです。
ウィッグの買い替えポイント
それではまず、ウイッグの毛がどうなったら寿命だと判断でき、買い替えになるのでしょうか?毛の劣化が、着用時の外見に直結する問題となるので、劣化を放置したまま使用を続けてしまうと、どうしても違和感が出てしまう事でしょう。
毛が大量に抜けた
これは割とわかりやすい買い替えポイントかもしれません。ウイッグの毛が大量に抜けてきて、もともとのスタイルから変わってしまった場合は、劣化したといえるのではないでしょうか?
基本いぇきな対策としては、買い替えとなるのですが、メンテナンスの一環として増毛対応をしてくれるメーカーもあるので、そのあたりは購入店舗に確認してみましょう。
色が落ちた、変わった
人毛ウイッグあるいは人毛と人工毛のミックス毛でよく見られるのが変色や退色です。人の髪の毛は日焼けをすると色が変わってしまいますよね。それと同じことが人毛ウイッグでも起こるのです。人の毛を使っているので当たり前といえば当たり前ですが、地毛であれば生え変わりがあるのですが、人工物であるウィッグは新たに毛が生えてくることはありませんので、気になるというのであれば寿命と判断できるでしょう。ただし、ウィッグもカラーリングは可能ですので、毛の植え付け状態がまだまだ良いのであれば、カラーリングで対応することも可能です。
また、人工毛ウィッグであれば、人工的に作られた化学繊維が原料ですので、あまり変色は見られません。
毛の質が変わった
こちらは人工毛に起こりやすい変化です。静電気や摩擦で毛が縮れてしまう(ピーリング)ことがあります。耐熱のウイッグの場合はヘアアイロンで伸ばしたらOKです。非耐熱の場合は買い換える指標のひとつかもしれません。
医療用ウィッグの場合は毛がパサパサ・チリチリしてきたり、ツヤがなくなってきたと感じられる場合は、傷んでいる状態ですので買い替えの目安といえます。
ベースから見る買い替えポイント
次は、インナーキャップやベースと呼ばれる部分の劣化見極めポイントをご紹介します。この部分が経年劣化している場合は、ほとんどの場合『寿命』と考えていいと思います。
穴が開く
ベースに穴が開いてしまうと最初は小さくても徐々に広がってきて、植えられている毛が抜けてしまうということが起こります。そのため、筆者は穴が開い時は、買い換えを考え始めた方が良い時期だと思います。
普通に使っていれば、短期間で「穴が開いてしまう…」ということはほとんどないかと思いますが、何かに引っ掛けてしまったなど外的な力がかかってしまうと穴が開いてしまうことがあります。この場合は、経年劣化による寿命とは言えませんが、ウィッグ的には買い替えを考えた方がいいですね。
付属品が壊れた
ウイッグには、ずれないように留めておくストッパーやコームがついていますが、経年劣化でそれらの付属品が壊れた時は買い換えどきだと言えます。
ただしベースから外れた場合や、ほつれてきた程度でしたらご自身で縫い付けていただければ十分に復活させることも可能です。
まとめ
ウィッグの寿命とひとくちに言っても、いろいろな状況が想定されます。しかし、一般的には人工毛ウィッグで半年~1年、人毛ウィッグで1年半~3年程度で買い替えをされる方が多いようですので、1つの目安として参考にしてみるのも良いかもしれません。なお、同じウィッグを2つ所有し、交互に利用するという方法をとれば、丁寧にお手入れする時間も取れますので、ウィッグの寿命が2倍以上に伸びると言われます。お気に入りのウィッグは、出来るだけ長く使用したいと考えているのであれば、そういった工夫をするのも良いのかもしれませんね!