夏の時期はウィッグを着用していなくても汗をかきやすいですが、ウィッグを着けていると蒸れたりニオイが気になったりする人も多いのではないでしょうか。汗をかく夏の時期には、寒い時期よりも入念にお手入れをすることが大切です。
ウィッグのお手入れに使用するシャンプーの種類や正しいシャンプー方法を知っていれば、よりスムーズにお手入れができるようになるでしょう。
そこで今回は、不快なニオイを除去し、しっかり汚れを洗い流すためのウィッグのシャンプーの仕方やウィッグを乾かす時のポイントなど、お手入れ方法を詳しく紹介します。
ウィッグに最適なシャンプーの種類と頻度
ウィッグをシャンプーで洗う際には、ウィッグ専用として販売されているシャンプーやトリートメントを使うことが大切です。ドラッグストアで販売されているシャンプーやトリートメントを使用する人も多いですが、ウィッグを長持ちさせるためにも専用の商品を使用する必要があります。市販のシャンプーやトリートメントは、人間の皮膚に付いている脂を落とし、キューティクルを守るための成分が配合されていることが特徴です。
一方、ウィッグ用のシャンプーやトリートメントには、人毛や化学繊維に付いた汚れを落とす成分、静電気を予防する成分が配合されています。配合成分や使用目的に違いがあるため、長期間きれいな状態を維持するためにも、ウィッグ専用シャンプーやトリートメントを使ってお手入れをしましょう。
ウィッグは、長期間使用していると汚れが目立ったり不快なニオイがしたりと、快適に使用できなくなります。毎日着用している場合には、軽く汚れを落とすお手入れを毎日行い、シャンプーは最低でも1週間に1回を目安に行い、臭いの原因となる頭皮の汗や皮脂を洗い流しましょう。
ウィッグは家で洗える!シャンプーを使ったお手入れ方法
ウィッグは、自分で気軽にお手入れできます。夏の時期に汗をかいた場合には、使った後にシャンプーをして乾燥させましょう。
ウィッグのブラッシングが大切
ウィッグをシャンプーする前に、ブラシを使用して繊維をときます。絡んでいる繊維を元に戻し、表面の汚れを落とすことが大切です。ブラッシングをしたら、 洗面器に水(ぬるま湯)を入れ、 ウィッグ専用シャンプーを大さじ1杯入れて軽く混ぜます。洗面器にウィッグを入れて、押すようにして丁寧に洗ったら、きれいな水ですすいでシャンプーを洗い流します。水で洗ったら洗面器の水を捨てて新しい水を入れ、ウィッグ専用のリンスをコンディショナーを大さじ1杯程よく溶かし、ウィッグを3分程度浸しましょう。コンディショナーを洗い流したら、ウィッグのシャンプーは完了です。
ウィッグをシャンプーする際の注意点
ウィッグの繊維が絡まる可能性があるため、シャンプーをする際にブラシを使用や、揉むようにして洗わないように注意しましょう。また、カールウィッグはお湯で洗うとカールが落ちる場合があるため水を使用することが大切です。カールが絡まないように注意しながら、ウィッグを押すようにして洗います。
ウィッグをドライヤーで乾かす方法
シャンプーやコンディショナーをしたら、タオルドライで水気を拭き取ります。ウィッグのスタイルをきれいな状態に維持するためにも、自然乾燥ではなくドライヤーを使用しましょう。ドライヤーで乾かすことで、繊維の流れをきれいに保ち、全体に自然なボリュームが生まれます。
ウィッグを乾かす際に使用する道具は、ドライヤーとブラシ、洗い流さないトリートメント、ウィッグスタンドです。ウィッグスタンドではなく、自分でウィッグを着用した状態で乾かす方法でも問題ありません。
洗い流さないトリートメントを付ける
ウィッグに洗い流さないトリートメントを付けます。タオルドライをした状態ではウィッグが濡れているため、ウィッグの毛先から順番に、全体に洗い流さないトリートメントを付けましょう。毛先が乾燥しやすいため、毛先にしっかりとトリートメントを付けます。 洗い流さないトリートメントを付けずにドライヤーを使用すると、乾燥したりパサついて全体が広がったりするため注意が必要です。
ウィッグを乾かす手順
ウィッグを裏返してドライヤーの温風でネットを乾かします。自分でウィッグを着用した状態で乾かす場合、特にしっかりとネット部分を乾かしましょう。ネットが乾いたらウィッグの中に手を入れて、数回上下に振ります。カールが付いているウィッグは、上下に数回振ることでカールを戻すことがポイントです。
ウィッグスタンドを使用する場合にはスタンドに乗せ、自分でウィッグをかぶって乾かす際には着用した状態で、根元から順番にドライヤーを当てます。毛先はすぐに乾くため、根元から温風を当てて乾かすことが大切です。 ブラシで整えながらしっかり乾かしましょう。
シャンプーとドライは丁寧に!汗をかいたらウィッグを洗おう
ウィッグのニオイを抑えるにはシャンプー、トリートメント、ドライを丁寧に行うことが大切です。ウィッグの繊維は絡みやすく、雑にシャンプーをすると絡んで切れたり、形状記憶機能がなくなったりするケースがあります。汗をかく時期には、雑菌の繁殖と不快なニオイを予防するために、ウィッグを着用するたびに お手入れをしてウィッグを清潔に保つようにしましょう。