ウィッグ・かつら・エクステは、呼び方が異なるだけで同じものを指していると思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、それぞれに特徴や用途が違っているため、使う際にはしっかり違いを理解しておくことが大切です。
そこで今回の記事では、ウィッグ・かつら・エクステの違いについてご紹介します。特徴や違いを理解して、自分に適したアイテムを選びましょう。
ウィッグの特徴
ウィッグは、人間の毛で作られた「人毛ウィッグ」と、化学繊維で作られた「人工毛ウィッグ」に分けられます。また、形状によってもフルウィッグ・前髪ウィッグ・襟足ウィッグ・ポイントウィッグ・部分ウィッグなど、豊富なバリエーションに分けられ、用途に応じて使い分けることでさまざまなヘアスタイルを楽しむことができます。そのため、地毛がショート・ロングいずれの場合でも、ウィッグを使うことで簡単にイメチェンすることが可能です。
ウィッグの多くは、トップの部分に人工の皮膚が使われており、人間の皮膚のように自然に見えるように作られています。フルウィッグは着用する際、ウィッグネットに地毛をまとめ入れるのにコツが必要ですが、慣れれば簡単に着用することができます。また、部分ウィッグの場合はクリップが付いており、それを地毛に留めるだけで使える商品が一般的です。
かつらの特徴
かつらとウィッグの場合、機能性に大きな違いはありませんが、通例として男性が着用するものをかつら、女性が着用するものをウィッグと呼び分けることが多いです。別の呼び分け方として、ファッションアイテムとして使うものはウィッグ、薄毛をカバーする目的のものはかつらと呼ぶこともあります。
エクステの特徴
エクステは「ヘアエクステンション」の略で、人間の毛(人毛)や化学繊維(人工毛)で作られた束を地毛に付けて使用します。地毛に付けることで、自然に仕上がることがメリットです。付ける方法にもよりますが、だいたい1〜3か月ほどは外れません。エクステの用途は、ヘアスタイルを大幅に変えるというより、地毛の長さを補いたい場合や、カラーの入った束をワンポイントで付ける場合などが多いです。
エクステを地毛に取り付ける方法には、編み込み・接着剤・金属チップなどさまざまなバリエーションがあります。
編み込みの場合は、地毛の根元にエクステを編み込み、糸のゴムで縛って取り付けます。取り付け自体は難しいですが、取り外す際は糸のゴムを切るだけなので、自分で簡単に外すことが可能です。
接着剤で取り付ける場合は、専用の接着剤でエクステの束と地毛を接着します。この場合、エクステを外すためには専用のリムーバーを使わなければならず、自宅ではできないため美容院でお願いする必要があります。
金属チップの場合は、金属の輪にエクステと地毛を通した状態で、ペンチで金属チップを潰して取り付けます。外す際には金属チップを緩める必要があり、自分で行うのは難しいため美容院でお願いするのが一般的です。
以上のように、エクステは取り付けが難しいものが多く、自宅で手軽に付けるというよりは、美容院で施術してもらうイメージが強いアイテムです。
髪の悩みにはウィッグがおすすめ!その理由とは
髪の悩みをカバーしたい場合には、種類が多いウィッグがおすすめです。ここからは、人気のウィッグの種類や、かつらやエクステよりおすすめである理由についてご紹介します。
人気のウィッグの種類は?
ウィッグのなかでも、ヘアスタイルを大きく変えたいときにはフルウィッグが最適で、そのまま着用ことはもちろん、パーマやカラーリングを施して自分の理想通りのヘアスタイルにカスタマイズすることも可能です。
また、地毛を生かして全体の半分に着けるハーフウィッグや、つむじを活かしたキューブウィッグ、前髪だけに着ける前髪ウィッグ、一部分だけに使える部分ウィッグなど、ウィッグにはさまざまな種類があるため、薄毛や白髪などの髪の悩みや、理想のヘアスタイルイメージによって適切なものを選ぶことができます。
髪が傷まない
ウィッグは、髪の長さを出したいときにもおすすめです。エクステと違って、着脱を自分で簡単に行うことができるため、わざわざ美容院に行かなくても、気分に応じて髪の長さを変えることができます。
また、ウィッグは地毛に接着剤をつけたり編み込んだりする必要もないため、地毛が傷む心配もありません。そのため、おしゃれに応じて髪色や長さを頻繁に変えたい場合や、カラーリングのし過ぎなどで髪の傷みが気になる人には、ウィッグを使うことで髪の傷みと無縁のイメチェンを楽しむことができます。
ウィッグとかつら、エクステを上手に使い分けよう
ウィッグとかつらの場合は大きな違いはありませんが、ウィッグとエクステの場合は、用途や使用方法、種類などが大きく違っています。
着脱するのが面倒、髪の長さだけを出したい、ワンポイントで色を入れたいといった用途の場合はエクステが効果的です。一方、いろいろなヘアスタイルを楽しみたい、自分で着脱したい、髪の悩みをカバーしたいといった用途の場合は、ウィッグを使うのが良いでしょう。自分の求めるイメージや実際の使用シーンに応じて、適切なアイテムを選びましょう。
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