ウイッグを使用したことがない方であれば、タイトルを見て「ウイッグで抜け毛?!そんなことあるの?」と思われますよね。逆にウイッグを購入したことがある方ですと「あるよね〜」と共感される方も多いと思います。例えば開封したあとすぐや、着用初めの際にブラッシングをして驚くほど抜け毛が出たりしませんか?「新品なのにこんなに抜け毛なんて不良品じゃない?」と不安に思われた方も少なくないはずです。
今回は、このようなウイッグの抜け毛について原因と対策をご紹介します。
ウイッグの抜け毛の原因
それではまず、人工的に作られているはずのウィッグにおいて抜け毛が発生してしまう原因についてご紹介していきましょう。
まず覚えておきたいのは、ウイッグの抜け毛の原因にはいくつかのパターンがあるという事です。簡単に言うと、新品で抜け毛が起こる場合、使用しているうちに抜け毛が増えていく場合…なのですが、以下でそれらのうち主なものをご紹介します。
製造過程が原因の抜け毛
冒頭で例に挙げた、新品のウイッグから大量の抜け毛が出るパターンがこちらです。これは機械製造で大量に作られるウイッグによく見られます。ただし、抜け毛があるからと言って、不良品というわけではないのでご安心ください。
機械で作るウイッグは、ベースに毛束を植え付ける作業があります。その際に毛束の一部の毛が切れたり抜けたりするのですが、それが残ったまま出荷されるというのが1つの原因です。
また、毛を植えたあとにカットをして毛の量を整えたりもするのですが、その際に切られた毛が残ってしまうという原因もあります。私たちで言うところの美容室に行ったあとシャンプーすると大量の毛が頭から出てくるというのと一緒ですね。
力のかけすぎのため発生する抜け毛
ウイッグを使用している途中で抜け毛が起こる際の原因のひとつがこちらです。力のかけすぎのために発生する抜け毛とは具体的にどういうものなのかというと、例えば、強いブラッシングが挙げられます。地毛でも過度な力がかかると抜け毛になりますよね。ウイッグも同じです。
いくら丁寧に植え付けているとはいえ、無理に引っ張ったりしてしまうと毛が切れたり抜けたりすることもあるのです。さらに、地毛は抜けても生えてきますがウイッグは一度抜けると生えてこないので注意が必要です。
毛束の縫い付けが甘い
あまり多くないのですが、考えられないほど安価で低品質なウィッグの場合、製品の不良ということも考えられます。それは、植え付ける際に縫い付けが甘い場合です。事例としてはそれほど多くはないと思いますが、使用前の準備としてブラッシングをしていると、一向に抜け毛が収まらない場合は、縫い付けが甘いなどの不良品の可能性があるので購入店に連絡してみましょう。
ウイッグの抜け毛対策方法
ここまででウイッグの抜け毛の原因についてご紹介してまいりました。ここからは先ほどご紹介した原因別に抜け毛への対処法をご紹介してまいります。
製造過程でできた抜け毛
製造過程でウィッグに付着してしまった抜け毛については、使用する前に入念なブラッシングを施すことが効果的です。こちらは、本来取り除かれるべき毛が付着しているだけですので対処法も簡単です。丁寧にブラッシングをして毛を落としきりましょう。
力のかけすぎのため発生する抜け毛
力のかけすぎのため発生した抜け毛の対処法についてです。こちらはすでに抜けてしまったものの場合、残念ながら対処のしようが無いのですが、今後同じようなことが無いように未然に防ぐ方法を知っておきましょう。
最も重要なことは、、ウィッグにブラッシングを掛けるとき、力をかけすぎずにブラッシングすることです。当たり前のことのように思えますが、使用中の抜け毛原因の最も多いと考えられる理由はこれなのです。手っ取り早くお手入れを終わらせたいと、テキトーにブラッシングしてしまうと、余計な力がウィッグにかかり抜け毛の原因となってしまいます。
なお、力をかけすぎずにブラッシングするためには、ふだんから毛が絡まないようにしておくなど、常に綺麗な状態に保つことが求められます。そのためには毎日ないしは、使用した後ごとのお手入れを丁寧にすることが重要です。結果的に1回1回は少ない時間で済みますので、これが一番手間がかかりません。
合わせて読みたい記事
意外と知らないウィッグのブラッシング方法。上手にブラッシングするコツ
毛束の縫い付けが甘い場合
毛束の縫い付けが甘い場合の抜け毛は、ユーザー側ではどうしようもないので、メーカーを変えたりして買い直しましょう。
まとめ
今回は、ウィッグの抜け毛の原因と対策についてご紹介してきました。いかがでしたか?ウイッグの抜け毛は製造過程が原因でできたもの、過度な力がかかって発生したもの、ウイッグ自体の毛束の縫い付けが甘い場合の3種類ありました。製造過程が原因でできたものは取り除かれるはずのものが残っているだけなのでブラッシングをしっかりしましょう。万が一、ウィッグの毛束ごと抜けてしまう場合は、縫い付けが甘いことが原因かもしれないので、いつまでたっても抜け毛が収まらない場合は注意して見てみてください。過度な力がかかるため発生する抜け毛は、日常のお手入れをしっかりして軽くブラッシングするだけで櫛が通るように保っておくのが得策です。
ぜひ、このポイントを参考にしてウイッグの抜け毛に対処してみてくださいね。