近年、ウィッグはファッションアイテムの一つとして定着してきた感がありますね。元々、抗がん剤治療の副作用による抜け毛や、各種脱毛症の治療中に、抜け毛部分が人目にさらされるのがストレスになるのを防ぐために利用されるのが大きな目的だったのですが、最近では、普段の生活の中で、気軽にヘアスタイルやカラーを変えるためのアイテムとして使用する人が増加しています。
しかし、利用者が増加するに伴って、ウィッグを着用すると、不自然な見た目になるのが悩み…という人も増加しているように思えます。ウィッグは、地毛ではありませんので、多少の違和感が出てしまうのはしょうがないと考える人もいると思いますが、出来ることなら、誰にもウィッグバレせず、自然に着用できるようにしたいと考えるのが普通でしょう。もちろん、ウィッグが不自然に見えてしまうには、それなりの理由がありますので、本稿では、自然にウィッグを楽しむためのコツや、不自然に見えてしまう原因をまとめてご紹介します!
ウィッグが不自然に見えてしまう原因は?
それではまず、ウィッグ初心者に多い「ウィッグを着用してみたけど、違和感がすごい…」などといった、ウィッグが不自然に見えてしまう原因からご紹介しましょう。ウィッグが不自然に見える大きな理由は、そもそも自分に合っていないウィッグを選んでいる事や、低品質なウィッグを『安い』という理由で購入しているパターンが多いです。
しかし、その他にもウィッグが不自然に見えてしまう原因はたくさんありますので、ウィッグ選びの際には、以下のことを注意するようにしましょう!
ウィッグのつむじが重要
ウィッグが不自然に見えてしまう大きな理由に『つむじ』の作りが悪いというのがあります。つむじは、誰でも頭のてっぺん、中央辺りにありますね。誰にでもあるものですので、このつむじの作りが悪いと、どうしても不自然に見えてしまうものなのです。したがって、ウィッグ選びをするときには、つむじ部分の構造がどうなっているのかをよく確認して購入するようにしましょう。
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艶がありすぎて不自然に…
次は、ウィッグの毛に不自然なほど艶がある場合です。地毛の場合、年齢や体調、髪質などで多少の違いはあれど、健康的な髪には自然な艶があります。しかし、ウィッグの場合、特に人工的に作られたものは、化学繊維となりますので、『テカリ』とも言えるほど強い艶が出るのです。これが、不自然な色・見た目になってしまう原因に多いです。
ウィッグの分け目が不自然…
地毛の場合、つむじの巻き方や毛の生える方向によって自然と分け目が決まります。ウィッグにも基本的に分け目があるのですが、妙にくっきりとした分け目になっていたりして、不自然に見える物があります。時には分け目が無いものもあるのですが、これも不自然に見える原因になります。
自然な髪のサラサラ感がない…
地毛の場合、個人差があったとしても、自然な髪の場合は何の理由もなく束になったり、固まったりすることはありません。スタイリング剤をつけていたとしても、よほどハードに固めなければ、自然な風が吹けばさらさらと髪がなびくものですよね、しかし、ウィッグの場合、素材や植え付けが原因で、束のように見えて、自然なサラサラ感が全くないものがあり、そういった物は不自然に見えてしまいます。
ウィッグを自然に見せるコツ!
それでは次に、ウィッグを自然に着用するためのコツをご紹介していきます。もちろん、購入したウィッグによっては以下で紹介する手法が使えなかったり、他の方法があったりする場合もありますので、これで絶対にウィッグバレはないという訳ではありません。しかし、できるだけ自然に見せるには、非常に有効な方法ですので、覚えておきましょう!
地毛をまとめるのに水泳キャップを使用する!
何らかの治療で、地毛がなくなっている以外など、ファッション用としてウィッグを着用する人は、地毛の上にウィッグを被るということになります。したがって、その地毛がきちんとまとまらず、ボリュームがある状態であればウィッグが変に浮いてしまい、不自然に見えてしまうことがあるのです。このような悩みを持っている方は、地毛をまとめるためのアイテムはウィッグネットなどではなく、頭にきちんとフィットする水泳キャップがオススメです。水泳キャップでもメッシュ生地のものがありますので、そういったアイテムを利用すれば通気性を確保したままきちんとフィットしたウィッグの着用が可能です。
トップにボリュームを出すようにスタイリング
購入したばかりのウィッグは、トップ部分がぺたんとなっていることが多く、その場合は不自然に見えてしまいます。したがって、ウィッグのつむじ周辺はボリュームを出すようにスタイリングしてあげましょう。歯ブラシなどを使って、優しく逆毛をたててあげるだけでもウィッグの自然さがグッと上がります。また、逆毛をたてた部分にかからないよう、カチューシャやヘアバンドでつむじを隠してしまえばより自然に見えます。
人工毛の場合、耐熱性のウィッグを選ぶ
ウィッグには耐熱性のものと非耐熱性のものが存在します。非耐熱性のウィッグは、価格が安く手軽に購入できるため、こちらを選ぶ人が多いのですが、不自然なテカリを持つものが多いので、自然さを優先するのであれば耐熱性ウィッグが良いでしょう。耐熱性のウィッグであれば、テカリも抑え気味のものが多いですし、多少のテカリであればワックスなどで抑えるのも簡単です。
まとめ
今回は、ウィッグを上手に利用するため、ウィッグが不自然に見えてしまう原因や、自然に着用するためのコツをご紹介しました。女性であれば、ヘアカラーやヘアスタイルを好きな時に好きなようにしたいと考える人が多いことでしょう。しかし、学校や会社があることを考えると、自分の好きなように髪型を変えるなどはなかなかできるようなことではありません。そこで、そういった方にはウィッグの利用がオススメです。
ウィッグであれば、いつでも好きな時にカラーやスタイルを変えることができ、着脱することで自由自在に髪型を楽しむことができるのです。しかし、会社や学校に着用していく場合には、ウィッグバレを防ぐために、上記のような点はよく注意しておくようにしましょう。
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