ウィッグを使用していると毛が絡んでしまう、ブラシで梳けないほど毛が絡むというケースも珍しくありません。特に、ロングタイプのウィッグや人工毛ウィッグの場合、冬には毛が絡まってしまいスタイリングに悩む人も多いのではないでしょうか。
ウィッグにブラシが通りにくくなっている場合や、毛が絡まってしまいバサバサになってしまったという場合には、毛を梳いたうえでウィッグの毛が絡まないように対策をすることが大切です。
そこで、ウィッグの毛が絡む原因や対策方法について紹介します。ウィッグの毛が絡まないように対策を行い、冬の時期でもお気に入りのウィッグを快適に使いましょう。
ウィッグの種類別の毛が絡む理由
使用しているウィッグが人工毛ウィッグなのか人毛ウィッグなのかによって、毛が絡む原因には若干の違いがあります。そこで、人工毛ウィッグと人毛ウィッグそれぞれの毛が絡む原因について見ていきましょう。
人工毛ウィッグの毛が絡む原因
人工毛ウィッグは静電気が摩擦、間違ったケア方法が原因で絡むことが多いです。人工毛ウィッグの毛が衣服に触れてこすれることで静電気が発生し、多くの毛が縮れて絡まります。
特にロングタイプのフルウィッグは静電気が起こりやすく、ニット・コートを着用する冬の時期は短時間着用しただけでも毛と衣服がこすれてしまい、絡まることが多いです。
また、ウィッグはブラッシングをすると毛が絡まることを予防できますが、ブラッシングの方法を誤ると反対に毛が絡まってしまうため注意しましょう。
人毛ウィッグの毛が絡む原因
人毛ウィッグが絡まる原因は、頭皮の皮脂や汗といった汚れが溜まっていること、毛の油分が不足してパサつくことなどが挙げられます。ウィッグのシャンプーといったメンテナンスを行わないと、地肌の皮脂や汗といった汚れがウィッグに付着し、ウィッグの毛が固まり、そのまま放置すると絡まる原因になります。
また、人毛ウィッグはシャンプーをすることによって徐々に油分が失われることが特徴です。ウィッグの毛の油分が失われると毛がパサつくので絡まりやすくなるでしょう。特に、長期間使っているウィッグは何度もシャンプーを繰り返していることで絡まりやすいため、注意が必要です。
冬の時期にウィッグの毛が絡まるのを予防する方法
冬の時期は特にウィッグが絡みやすいため、いくつかの注意点を押さえて毛が絡まないように予防しましょう。
摩擦や乾燥対策をする
ウィッグの毛が絡まないようにするためには、摩擦を起こさないことと乾燥を予防することが重要です。摩擦によって静電気が発生すると、ウィッグの毛が絡むだけではなく、毛が傷むため注意しなければなりません。ウィッグの毛先と服が擦れないようにしたり、ウィッグの毛を触らないようにしたりするなど、摩擦が起こらないようにしましょう。
また、冬の時期は空気が乾燥しているため、人毛ウィッグの場合は水分量が自然に失われて傷んでしまいます。冬の時期はタートルネックの洋服やマフラー、コートで防寒対策をすることも重要ですが、ウィッグと衣服が可能な限り擦れないように意識することも大切です。
なお、ウィッグをシャンプーする際に毛を濡らした状態でこすると毛が傷むため、押し洗いやお湯にくぐらせるようにして洗いましょう。ウィッグをシャンプーする場合には容器に水を張り、ウィッグ専用のシャンプーを溶かして泡立てたシャンプーにウィッグをくぐらせるようにして洗います。
ウィッグに負担がかからないブラシを使う
ウィッグのメンテナンスをする際に、ナイロンのブラシを使っていると静電気が起こりやすいため、静電気除去効果が期待できるブラシや豚の毛といった天然素材を使ったブラシを使用する方法が有効です。
1度ウィッグの毛が絡んでしまうと絡む癖がつくため、メンテナンスの際に対策を行いましょう。すでにウィッグの毛が絡んでいる場合には、絡んでいる部分を手ぐしで梳かして整えることが大切です。
次に、目が粗いブラシで梳かします。最初に目が細いブラシで毛を梳こうとするとブラシが通らないため、さらに絡まったり毛が抜けたりするため注意しなければなりません。
毛の絡みがとけない場合には、持ち手の部分が尖ったコームを使い、大まかな絡みをといてからブラシで梳かしましょう。ブラシでウィッグの毛を梳かす場合には、毛先から徐々に梳かします。さらに、毛先に向かい同じ方向から梳かすこともポイントです。
毛先から徐々に絡みをほぐし、少しずつ根元に向けて梳かすようにしましょう。
毛が絡んでいる部分が毛先ではなかった場合も、絡んでいる部分の毛先に近い場所からとかします。根元から毛を梳かすと毛先までスムーズにブラシが通らず、途中で毛がダマになり梳けなくなるため注意が必要です。
冬のウィッグの毛が絡まないように予防しよう
ウィッグの毛は、摩擦で静電気が発生することや、汚れが蓄積することなどが原因で絡みます。摩擦が発生しないよう、服と擦れないようにすること、ウィッグを必要以上に触らないことが大切です。
また、ウィッグの毛を梳かす時には引っ張らないようにしましょう。絡まっている部分でブラシが通らなくなっても、毛を引っ張ると抜けてしまうため、ブラシを通しても絡みが梳けない場合には1度ブラシを止めます。
毛が絡まっている箇所の毛先に近いところから少しずつ時間を梳かし、ウィッグが絡まないように対策をしましょう。