ウィッグを長い時間快適に使用するためには、ウィッグに静電気が発生しないように対策することが大切です。ウィッグは地毛と比べて静電気が蓄積しやすいため、静電気対策を行わずに長期間使用していると静電気が原因でウィッグが傷んだりウィッグが劣化しやすくなったりと、すぐにウィッグを買い換えなければならなくなる可能性があります。
また、静電気が原因で花粉やウイルスがウィッグに付いてしまい、アレルギー反応や感染症にかかる可能性があるため十分に注意が必要です。そこで、ウィッグを快適に使用するための静電気対策方法と、正しいお手入れ方法を紹介します。
ウィッグに静電気が起こる原因
なぜウィッグに静電気が起こりやすいのか、主な原因を紹介します。
原因1:摩擦
静電気は、物と物が接触した際の摩擦が原因で発生することが特徴です。ウィッグは毛が束になっており、毛に摩擦が起こりやすくなります。
ウィッグの素材としては人工毛と人毛がありますが、特に人工毛ウィッグは特に静電気が起こりやすい化学繊維を使っているため、人毛ウィッグと比較して静電気が起こりやすいでしょう。
原因2:乾燥
静電気は、物と物の接触によって発生します。そして、空気が乾燥していると物と物の接触によって起こった電気が帯電します。乾燥していると、電気が空気中に逃げるための水分がない状態のため、電気が溜まるのです。
そのため、空気が乾燥する時期にはウィッグに静電気が発生しやすいでしょう。
ウィッグに花粉がつかないように対策しよう!静電気予防対策4つ
ウィッグに静電気が発生すると、花粉やウイルスが付着しやすくなるため注意が必要です。そこで、ウィッグに静電気を発生させないための対策方法を4つ紹介します。
制汗スプレーでウィッグの静電気を予防する
ウィッグ専用の、静電気予防スプレーが販売されています。そのため、ウィッグの静電気対策を徹底したい場合には、ウィッグ専用のスプレーを使用しましょう。
しかし、ウィッグ専用の商品ではなくても、ドラッグストアやディスカウントストアで販売されている制汗スプレーを代用する方法も有効です。制汗スプレーはウィッグにしっかり吸着し、静電気を予防する効果が期待できます。
ウィッグに保湿オイルを塗る
静電気は空気中の乾燥が原因で発生するため、ウィッグを保湿することによって静電気の予防効果が期待できます。ウィッグを保湿するためには、ウィッグメーカーが発売している専用オイルを使用する方法がおすすめです。
ウィッグの着用前にオイルを使用することによって十分に保湿できるだけではなく、ウィッグの毛の流れを整え、摩擦を軽減する効果も期待できます。ウィッグ専用オイルを塗る場合、ムラなく全体に塗ることが大切です。
柔軟剤でお手入れする
ウィッグ専用のオイルやスプレーで毎日のお手入れをするだけではなく、時間がある時には柔軟剤を使用して静電気の予防対策を行いましょう。
柔軟剤をぬるま湯で希釈し、ウィッグを1時間程度漬けたうえでしっかりと柔軟剤を洗い流す方法です。ウィッグを柔軟剤に漬けて洗ったら、自然乾燥もしくはドライヤーの冷たい風でウィッグを乾燥させます。
静電気は摩擦や乾燥が原因で起こるため、ウィッグに潤い成分を付着させることによって乾燥を予防する方法が有効です。
使用する柔軟剤は、シリコンや潤滑剤が含まれているものを使用すると、より高い効果が期待できるでしょう。
なお、ドライヤーの暖かい風や熱いお湯を使用してお手入れをするとウィッグが傷むため、ドライヤーの冷たい風やぬるま湯を使うことが大切です。
静電気が発生したらブラッシングする
静電気が原因でウィッグの毛が絡んでいる場合、ブラッシングでお手入れをして毛の流れを整えましょう。重要なことは、ウィッグの毛先から少しずつブラッシングをすることです。力を入れるとウィッグの毛が抜けるため、お手入れをする際には力を入れずに梳かすようにしましょう。
ウィッグの毛が静電気で絡んでいる場合には、蒸しタオルやウィッグ専用のスプレーを使用し、ウィッグを少し湿らせながらブラシで梳かすことが大切です。静電気を予防できる金属製のブラシを使用すれば、ブラシに帯電しにくく、ウィッグをブラッシングしている際に起こる静電気を予防できます。塩化ビニールのブラシを使うと、静電気が発生しやすいため注意が必要です。
ウィッグの静電気対策をして花粉やウイルスの付着を防ごう
ウィッグに静電気が発生しないように対策をしなければ、ウィッグが劣化するほか、静電気によって花粉やウイルスが付着しやすくなるため注意が必要です。ウィッグに静電気が発生する原因の、摩擦や乾燥を予防する必要があります。
また、ウィッグの静電気対策をする際には、ウィッグ専用のお手入れ用品を使用することも大切です。ウィッグを着用する前、着用した後には正しい方法でお手入れをして、静電気の発生を予防しましょう。
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