ウィッグは、女性を中心にファッションアイテムや髪の悩みをカバーするアイテムとして活用されています。ウィッグをかぶるだけでヘアスタイルやカラーを変えられることもメリットです。
しかし、「ウィッグを着用するとはげる」という噂を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。日頃からウィッグを借用している方は、ウィッグの使用方法に注意が必要です。なぜウィッグを被り続けるとはげるのか、薄毛の原因や対処法を紹介します。
ウィッグを被り続けるとはげる原因
ウィッグは、正しい方法で使っていればはげる可能性は低いです。しかし、ウィッグの被り方によってははげる可能性があるため、ウィッグと薄毛・抜け毛の関係性を知っておきましょう。
頭皮が蒸れて菌が繁殖する
人間の皮膚には、皮膚常在菌と呼ばれる菌がいます。皮膚常在菌には不潔なイメージを持つ方もいますが、皮膚に悪影響を及ぼすことはありません。反対に、いくつもの常在菌が存在していることによって、肌のバリア機能を保っているのです。
皮膚常在菌は汗や皮脂を餌にして繁殖するため、ウィッグで頭皮が蒸れると菌が繁殖します。皮膚常在菌が増えすぎると、他の菌とのバランスが悪くなり、頭皮に炎症を起こしたり毛穴が詰まったりします。結果的に頭皮環境が悪くなり、頭皮の痒みやフケ、抜け毛や薄毛の原因になるでしょう。
ウィッグの締め付けで血行不良になる
ウィッグを着用すると頭皮が締め付けられるため、血行不良が起こります。髪の毛の成長に欠かせない酸素や栄養素は血液で頭皮に届くため、血行不良になると栄養が頭皮に届きません。そのため、健康な髪の毛が育たずに、髪の毛が細くなり抜けやすくなったり、薄毛になったりするでしょう。
ウィッグを着用する際には、血行不良を起こさないように、アジャスターをきつく締めすぎないことや、自分の頭のサイズに適したウィッグを選ぶことが大切です。
摩擦で髪の毛が抜ける
ウィッグをかぶったり脱いだりする際に、摩擦が生じます。数回着脱するだけであれば問題ありませんが、何日間も続くと摩擦によるダメージが蓄積します。髪の毛が抜けやすくなり、薄毛の原因になるでしょう。
地毛を引っ張ることによる牽引性脱毛症
頻繁にウィッグをかぶる場合は、牽引性脱毛症に注意が必要です。ウィッグの装着方法はピンやテープ、接着剤、ウィッグネットに地毛をまとめる方法などがあります。いずれの場合も地毛をまとめる際に髪の毛が引っ張られることにより、脱毛することがあります。特に生え際は牽引性脱毛の症状が目立ちやすいでしょう。ウィッグを被らない日を作り、毛穴を休ませることが大切です。
ウィッグを被り続けてはげるのを予防する方法
ウィッグで髪型のオシャレを楽しみたいと思っていても、はげることは防ぎたいものです。ウィッグを被り続けたい場合にはげるのを予防するためには、通気性が良いウィッグを選ぶことやメンテナンス、お手入れをすることなどが大切です。そこで、ウィッグを被り続けてもはげないように予防する方法を紹介します。
通気性が良いウィッグで頭皮が蒸れないようにする
ウィッグは帽子とは異なり、外出先で簡単に着脱できるものではありません。そのため、冬でも汗をかくことがあるでしょう。長い時間ウィッグを被り続ける場合には、通気性が良い商品を使うことが重要です。近年販売されているウィッグのなかで、高品質のものは通気性を重視している商品が多いです。ただし、通気性が良いウィッグのなかには品質が低く、頭皮が紫外線の影響を受けやすいものもあるため注意が必要です。
ウィッグをこまめに洗う
ウィッグは、着用するたびに洗うこともポイントです。汗がついていないように見えても、実際には皮脂や汗が付着しており、雑菌が繁殖します。洗わなければ不快なニオイの原因にもなるでしょう。ウィッグにニオイがつくと簡単には除去できません。雑菌が繁殖したウィッグを着用すると、頭皮環境が悪化する可能性が高いです。はげるのを予防するためにも、ウィッグは毎回洗って清潔にしましょう。
ウィッグを脱いで汗を拭く
ウィッグを着用すると、何も被っていないときと比較して汗をかきやすいです。特に夏の時期は、お手洗いの個室でウィッグを脱いで汗を拭きましょう。髪の毛の表面だけではなく、髪の毛の根元や頭皮を拭くことが大切です。また、汗をかきにくくするために、保冷剤や冷却スプレーなども活用するのがおすすめです。
ウィッグがはげる原因にならないように工夫しよう
ウィッグを被り続けてもはげないようにするためには通気性が良いウィッグを使用すること、ウィッグを使用した後は洗って清潔にすることが重要です。
また、長時間外出する際にはお手洗いに行ったときにウィッグを脱いで汗を拭きとり、蒸れを予防する必要があります。ウィッグの装着方法による頭皮への負担を軽くするためにも、ウィッグを使わずに過ごす日を設けましょう。
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