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ウィッグを長持ちさせるメンテ法とは?

2022年9月21日
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ウィッグを長持ちさせるメンテ法とは?

正しいメンテナンスで長く使いましょう

使い始めたときはどんなお手入れが必要なのか、シャンプーやリンスをしてもよいのかどうかなど悩みが多いのではないでしょうか。せっかくなのでできるだけ長持ちさせたいのはもちろん誰しも同じです。

そのためには、まず定期的なシャンプーが欠かせません。シャンプーの頻度は、60時間使うごとに1回程度がよいと言われています。1日2時間程度使うなら、1ヶ月に1回シャンプーすればよいといったイメージです。

気持ち的には自分の髪の毛と同じように、使うごとに洗いたいかもしれませんが、あまり洗いすぎるのも毛を傷めてしまう原因になります。

セットするときにワックスやセットスプレーなどを使った場合は、都度シャンプーしたほうがよい場合もありますが、劣化を早めてしまう可能性があることも覚えておきましょう。

シャンプーする目的は、汚れを落とすこと、頭皮への衛生を保つことです。頻繁に洗いすぎずに済むように、ヘッドキャップをしてから装着するようにすると、長く持たせることができます。

また、シャンプー方法は、人毛かファイバー(化学繊維)かで適切な方法が変わります。いずれにしても揉み洗いはNGで、髪の毛が絡まないように、丁寧にブラッシングしてから洗うのが基本です。

使うのは専用のシャンプーが好ましいですが、100%人毛の場合には人に使う普段のシャンプーでもよい場合があります。ぬるま湯で流しながら洗うのが人毛、ぬるま湯に適度にシャンプーを入れて、全体を浸し洗いするのがファイバーの基本です。シャンプーが終わったら専用のコンディショナーに浸すと、柔らかさやツヤが保ちやすくなります。

最後はよく洗い流し、バスタオルなどで包んでしっかり水気を取り除いてください。干すときは紫外線を避けて、陰干しするのが基本です。専用スタンドを使ってもよいのですが、乾くまでの間にカールやウェーブが伸びて取れてしまう場合もあるので、平らに平置きで乾かすほうがよい場合もあります。

正しいブラッシング法で長持ちします

メンテナンスで欠かせないのが、シャンプーよりもブラッシングです。髪の毛1本1本をキレイに整えて絡まりを取るだけでなく、表面のホコリや付着した異物などを取り除くことで寿命はかなり変わります。

実は間違いも多いブラッシングですが、まず毛先部分をブラッシングして、最後に頭頂部付近をブラッシングするのが正解の順番です。ここで勘違いをする人もいますが、ブラシを「とかす方向」は、根本から毛先に向かうので正解です。

ブラッシングする「ゾーン」が、毛先が先で、徐々に頭頂部のゾーンに移っていくと覚えてください。また、力を入れないことも重要ですので、絡まっていても無理にとかさず、丁寧にほどくようにすきましょう。

専用のブラシを使うと静電気が起こらないため、スムーズにブラッシングができます。すべりをよくするスプレーなどもありますが、素材との相性もありますので、使ってよいかどうかはきちんと事前に確かめてから使ってください。

使う前と使った後、シャンプー前とシャンプー後に、都度丁寧にブラッシングをしてあげるのが長持ちの秘訣です。使わない時間が長い場合は、保管は平置きやポーチではなく専用スタンドがおすすめです。形が崩れないことと湿気などを帯びないこと、いざ使いたいときに絡まりにくいことがメリットで、たとえ専用ポーチが付いていても専用スタンドのほうがよいでしょう。

ポーチは持ち運びに便利ですが、折りたたんだまま長期間置くと、形が崩れたりおかしなクセが付いてしまったりするので、長期保管には向いていないかもしれません。

そもそも一般的なウィッグの寿命は何年くらい?

一概に言えませんが、ウィッグの寿命は毎日使用したとして2年から2年半ほどと言われています。これはファッション用でも医療用でもあまり大きく変わることはなく、判断基準は毛の傷みや色あせ、抜け毛の増加などが目安となります。

医療用ウィッグは使い捨てではありませんので、できるだけ長持ちさせることを想定して作られていますが、紫外線などの影響は避けられませんので状態は常にチェックしておきましょう。

使ったまま放置しない、シャンプーは適度に行う、清潔な状態を保つといったことが重要ですが、きちんと乾燥させることも大切です。汚れやホコリだけでなく、カビなどが繫殖しないように注意しましょう。寿命を判断するポイントは、スタイリングやアレンジがしにくくなったり、薄毛や退色などが進んだりし始めた段階です。

色が薄くなってきた場合はカラーをし直すこともできますが、ふんわりしていたウィッグがぺたんこになってしまったような場合には寿命かもしれません。少しでも長持ちさせるためには、やはりスプレーやワックスは使わず、毛に負担をかけるスタイリングをしないことです。

また、ウィッグ使用中に雨に降られて濡れてしまうこともありますが、帰宅後はきちんと手入れをして早く乾燥させることが大切です。