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夏の汗対策。こうすればウィッグは長持ちできる!

2022年9月21日
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夏の汗対策。こうすればウィッグは長持ちできる!

日頃のお手入れが大切です

手軽にヘアスタイルやカラーをアレンジできるウィッグはおしゃれアイテムとしてとても人気がありますし、抗がん剤の副作用などで髪の毛が抜け落ちてしまった方のための必須アイテムでもあります。技術的な進歩により化学繊維を使った製品でも人毛を使用した製品と変わらないほどの見た目や触り心地を実現していて、価格的にもお求めやすいものがたくさん登場しています。

ぜひお気に入りを探して、おしゃれを楽しみましょう。そして、しっかりとお手入れもしてあげましょう。着用後にそのまま放置してしまうと毛が絡まってしまってしまうことがありますし、頻繁に着用する場合は汗をかいて嫌なニオイがすることがあるからです。

愛用の品を少しでも長く使い続けるためにも日頃のメンテナンスがとても重要になりますので、ここではその方法について詳しくご紹介します。

着用前・後にこまめにブラッシングを

一番簡単で効果的なお手入れ方法はこまめなブラッシングです。毛が湿ってしまうと絡まりやすくなるので、着用前と着用後には必ずブラッシングを行い、毛の絡まりをとかしておきましょう。ブラッシングをサボってしまうと絡まりがひどくなってとくのに手間や時間がかかってしまいます。

ブラッシングする際にはエッセンスオイルをスプレーするのもおすすめです。エッセンスオイルを吹きかけるとブラッシングがスムーズになるので毛を傷めることがありませんし、摩擦を防いで毛の絡みが起こりにくくなる効果もあります。香り付きのオイルもあるのでニオイ対策という面でも有効です。

1~2週間ごとにシャンプー・トリートメントを

最近では通気性に優れたウィッグも販売されていますが、それでも着用していると汗をかくことがあります。特に暑い季節にはかなりの量になりますので、付着したままで放置してしまうと雑菌が繁殖して嫌なニオイを発することがあります。また、雑菌によって頭皮が痒くなったり湿疹が出たりすることもありますので、シャンプーをしてしっかりとお手入れするようにしましょう。

シャンプーの目安は10日~2週間に一度ほどが一般的ですが、夏の暑い時期には1週間に一度ほどがおすすめです。このとき注意しなければならないのは、シャワーでお湯を直接かけたりしないことです。シャワーを当ててしまうとお湯の勢いが強すぎて毛が絡まってしまうことがあるからです。

まずは洗面器を用意してお湯を入れてその中にウィッグを静かに浸すようにして湿らせましょう。このとき、お湯の温度にも注意が必要です。お湯の温度が高すぎると毛が縮れてしまったりすることがあるので、35℃~40℃ほどの温めのお湯を使うようにするとよいでしょう。

お湯で付着した汚れを簡単に落としたら、次にシャンプーを使って洗いましょう。使用するシャンプーですが、人毛100%の製品の場合は市販されているシャンプーが使えます。

しかし、合成繊維を使用した製品の場合は市販のシャンプーではなく専用シャンプーを使うようにしましょう。市販のシャンプーには合成繊維には適さない成分が使われていることがあり、かえって傷みを早めてしまう可能性があるからです。

シャンプーは直接毛に付けるのではなく、洗面器のお湯に溶かして十分に泡立ててから使うようにするのがポイントです。しばらくすると汚れや脂が浮いてくるので、その後は手のひらで軽く押さえるようにして優しく洗い流していきます。

シャンプーで汚れを落としたら、次にトリートメントを行います。このときも毛先を擦ったりせずに優しく押し洗いするようにしましょう。

シャンプーやトリートメントが終わったら乾燥させます。まずはタオルに包んで水気を切りますが、このときもタオルで擦るのは絶対にダメです。タオルの上から軽くポンポンと叩くようにしてあげましょう。

ある程度水気を切ったら風通しのよい、直射日光の当たらない場所に陰干しします。ドライヤーを使用する場合は熱風を当てるのではなく冷風を当てるようにしましょう。完全に乾燥したら軽くブラッシングしてスタイルを整えます。

汗をかかない工夫も大切です

ウィッグは基本的に外出中ずっと着けっぱなしで使用するものですから、頭皮をこまめに拭き取ることができません。

そんなときはガーゼキャップをかぶることや頭皮に脇汗パッドを貼り付けるのも有効な対策になります。こうすることで頭皮との間に若干の隙間ができるので蒸れを解消することができますし、汗を吸収してくれるので頭皮を快適な状態に保ちます。

パッドは100円ショップなどでも安く簡単に購入することができるので、お困りなら試してみる価値は十分にあるでしょう。また、暑がりの方には冷えピタのような冷却シートやケーキなどを購入したときに付いてくる保冷剤を使用するのもおすすめです。

合わせて日傘なども利用することで体温の上昇を防ぐとウィッグへのダメージも最小限に抑えることができるでしょう。