ウィッグ最新ニュース速報

ウィッグ、医療用ウィッグのお役立ち情報を配信

お気に入りのウィッグの毛先がチリチリに…予防法ってあるの?

2022年9月21日
4490 views
約 1 分
お気に入りのウィッグの毛先がチリチリに…予防法ってあるの?

今回は、ウィッグ愛用者の中でも多くの方が経験があるであろうウィッグの毛先がチリチリになるあの現象についてご紹介したいと思います。
普段からウィッグを愛用する方でも特にお気に入りでよく着用しているという特別なウィッグもある事でしょう。ウィッグには様々な種類もあり、素材によってその使用感も全く違います。その為、見た目は同じようなウィッグだとしても『お気に入りのウィッグ』と『そうでもない物』に分かれますよね。
今回ご紹介する現象は、人工毛ウィッグにおいて良くある現象で、ウィッグの毛先がチリチリになってしまい不自然なウィッグになってしまう現象です。この毛先がチリチリになる現象は『ピーリング』と呼ばれる現象なのですが、一番のお気に入りウィッグに『ピーリング』が起きてしまうとショックですよね!
そこで、この記事では『ピーリング』はなぜ起こるのかや、『ピーリング』をおこしたウィッグを元に戻す方法、予防策についてご紹介したいと思います。

人工毛ウィッグでよくあるピーリングって?

まずは『ピーリング』がどういった現象なのかという点をご紹介します。ピーリングは人工毛ウィッグに起こる現象なのですが、近年、技術力の飛躍的な進歩もあり、人工毛ウィッグであっても高品質のウィッグは、本物の髪と見分けがつかないほど精度の高い物も少なくありません。しかし、あくまでも『人工毛』は人工的に作られた毛である為、使い始めは本物と見分けがつかないようなものでも、何度も着用するうちに劣化してしまい不自然な状態になってしまうのは避けられません。その代表的な例が『ピーリング』です。

具体的にどのような状態の事を指すのかというと、人工毛ウィッグを使い続けているうちに起こる「毛先がチリチリに縮れる」現象の事をピーリングというのです。これは人工毛の素材的な特性もあり起こる現象ですので、ある程度はしょうがない面もあります。しかし、お気に入りのウィッグが不自然な状態になるのはやはり嫌ですよね。なぜ『ピーリング』が起こるのか、どう対処すればいいのか?という事を知っておけばお気に入りのウィッグを長持ちさせる事も出来るので、是非、覚えておきましょう!

ピーリングが起こる原因は?

それではまず、人工毛ウィッグでは「なぜピーリングが起こるのか?」という点をご紹介したいと思います。ピーリングが起こる原因を知っておけば、それに気をつける事でピーリングを防ぐことができますね。
最初に知っておいてほしいのは、人工毛ウィッグは化学繊維(ファイバー)が素材となっている為、『形状記憶』という大きなメリットがあるという事です。この形状記憶という特性がある為、人工毛ウィッグは人毛ウィッグと比較してうねりやはねなどが出にくく、またスタイリングがしやすいと言うメリットを持っています。その為、初心者の方には人工毛ウィッグがオススメというのはよく聞きますよね。

ピーリングのメカニズム

人工毛ウィッグのメリットである『形状記憶』はピーリングという点ではデメリットとなってしまうのです。では、そのメカニズムを紹介します。
人毛を使用したウィッグ等は引っ張りの力が作用するとある程度の所で切れてしまいます。しかし化学繊維で作られた人工毛ウィッグは人毛より切れにくく、繊維が少し伸びてしまうという状態になります。そこに形状記憶の力が作用し、元の状態に戻そうと縮むのですが、これを何度も繰り返すと毛先が変化したりチリチリになる『ピーリング』と呼ばれる状態になるのです。
この『ピーリング』はブラッシングをする時に毛が引っ張られる事や、摩擦による静電気によって起こります。

ピーリングが起こったウィッグって直せる?

『ピーリング』が起こる原因が人工毛のメリットであるはずの形状記憶というのは驚きですね。では、実際にピーリングを起こしてしまった場合は捨てるしかないのか?と言うとそうではありません。もちろん買った時の状態まで戻すことはさすがに不可能ですが、ある程度状態を戻すことは可能なので、ここではその方法をご紹介します。

耐熱ウィッグのピーリング

耐熱ウィッグがピーリングを起こした場合は、ヘアアイロンで伸ばすことで状態を改善することが可能です。ヘアアイロンを当てるときの注意点として、いくら『耐熱』と言っても高温でアイロンをかけると溶けてしまう場合があり、状態を悪化させてしまいます。ヘアアイロンをかける場合は、低温からスタートして状態を見ながらヘアアイロンをかけるようにしてください。

非耐熱ウィッグのピーリング

非耐熱ウィッグの場合は少し強引な方法となります。その方法は『チリチリになった部分をハサミでカットする』です。上手に切らないと余計不自然になってしまいますので注意が必要です。因みに耐熱ウィッグでヘアアイロンでは直らない場合もこのカットする方法をお試しください。ただし、ピーリングの範囲が広い場合はカットしてもどっちにしろ不自然なので諦めて買い換えましょう。

ピーリングを直す場合は上記の様に、自分のウィッグが耐熱なのか非耐熱なのかによってその対処法は変わります。尚、アフターフォローがしっかりしたウィッグ店であればメンテナンスをしてくれる場合もあるので、信頼のおけるウィッグ店で購入するようにしましょう!

ピーリングをさせない為には普段のお手入れが重要です

ピーリングが起こってしまってもある程度は状態改善が可能だから安心!と思った方もいるかもしれませんが、出来るだけピーリングが起こらないように普段のお手入れにも力を入れましょう。もちろん人工毛ウィッグの場合、完全にピーリングを防ぐことはできませんが、ある程度抑える事は可能です。ピーリングが起こる原因はブラッシングや摩擦による静電気というのは上でもご紹介しましたね。こういったお手入れを普段から丁寧にすることでウィッグは長持ちさせることができるのです。

静電気は専用のウィッグ用スプレーやベビーパウダーで抑える事も可能ですし、ブラッシングやシャンプー等は優しく丁寧にすることでかなり違います。絡まった時等にイライラして強引にブラシを入れるなどはもってのほかですよ!

[clink url=”https://wig-column.com/wig-trouble/191/”]

まとめ

今回は、人工毛ウィッグを使用している時に良くあるお悩みの一つ『ピーリング』についてご紹介しました。『ピーリング』は人工毛ウィッグが素材的に形状記憶という特性を持っている為、使用し続けると避けようがない症状の一つです。したがって、ピーリングを絶対に無くそうと思ってもそれは正直に言って不可能です。
しかし、普段のお手入れを丁寧に行う事で、ピーリングが起こる時期を遅らせることは可能です。お気に入りのウィッグであればだれでも出来るだけ長い間着用したいと思うものですよね。そうする為には普段のお手入れを面倒くさがらず丁寧に行う事が一番です!また、ウィッグショップの中にはアフターフォローまでしっかりとしてくれるお店もある為、自分が信頼できるお店を探すのも一つの手なのかもしれませんね!