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ウィッグのふかしの入れ方について解説!

2023年6月27日
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ウィッグのふかしの入れ方について解説!

ウィッグを長く使われている方やコスプレなどに詳しい方と話していると、ウィッグに「ふかし」を入れると聞いたことはありませんか?
ウィッグを使用したことが無く、初めて聞いたときには「ふかし」ってなんだろう、と思いますよね。ウィッグの「ふかし」とは、毛の根元を縮れさせて逆毛を立てるような形を再現し、ウイッグにボリュームを出す加工のことをいいます。
こう聞いたとしても、イマイチイメージができない人も多いでしょうし、そもそも「ふかし」が必要な理由はなんだ?と思う人が多いと思いますので、今回は、ウィッグのふかし加工の基礎知識や入れ方についても簡単にご紹介してまいります。

ふかし加工とは?

それではまず、基本知識としてふかし加工がどのようなものなのかをごしょうかいします。冒頭でも触れましたが、ウィッグの『ふかし』とは、毛の根元を縮れさせて逆毛を立てるような形をつくり、ウイッグにボリュームを出すことをいいます。初めてウィッグを購入しようと、ウィッグ専門店のサイトなどを見ていると、時々目にすると思います。
使い方としては、ウイッグの頭頂部に立ち上げを作ってボリュームを出すときなどを指し、「トップにふかしを入れる」といった感じで使われるものですので、「何のこっちゃ?」とならないよう覚えておきましょう。

ウィッグにふかし加工をする理由

ふかし加工は分かったと思いますが、それではウィッグにふかし加工を施す理由は何なのでしょうか?
これは、ウイッグの地肌部分や毛を植え付けているネットが、不自然に目立ったり、着用中に透けて見えたりすることを防止するため入れるものです。やはり、ウィッグ着用中にネットなどが見えてしまうと、一発でウィッグバレしてしまうので、こういった形の対策が取られるのです。
ちなみに、最近のウイッグは、ふかし加工がきちんとされた状態で販売されているものが多く、購入したウイッグの根本を見てみて、縮れた毛がたくさんあればふかし加工されているウィッグと判断してください。初めて、ウィッグを購入する人であれば、「新品なのに根元に縮れた毛がたくさんある!不良品?!」などと驚いてしまうかもしれませんが、これはウィッグを自然に見せるためのものですので、安心してください。
ふかしの入ったウィッグであれば、ワックスなどなしでも、簡単にスタイリングができますので、とても便利なのですよ!

自分でふかしを入れる方法

「最近のウィッグはふかし加工がされているものが多い」と説明しましたが、逆を返せば、ふかし加工がされていないウィッグも存在するということです。ふかし加工は、ネットや人工皮膚でウィッグがばれないようにするとても有効な手段ですし、着用時のスタイリングも簡単になるため、ふかし加工がされていないウィッグは、自分でふかしを入れると良いですよ。そこまで難しいものでもないので、以下のどちらかの方法を試してみましょう。

方法1 スタイリング剤を使ってふかす

割と簡単にスタイリングができる方法として、スタイリング剤を使ったふかし方法があります。ふかしを入れたい部分の毛の根元にハードスプレーを吹き付けて指を入れ、縮れ毛を作るようにかき回します。その後、ウィッグをかぶり、手ぐしやスタイリング剤で形を整えるという方法です。
通常のスタイリングにも使えるので覚えておいて損はないです。

方法2 根本を少しカットしてふかす

こちらは、少し上級者向けのふかし方法です。まず、ふかしを入れたい部分の表面の毛をピンで留めます。そして、内側の毛にすきバサミを入れてカットします。すると、内側の毛の一部が短くなります。そして先ほどご紹介したようにスタイリング剤でふかす方法を行なうと綺麗にふかすことができます。当然、カットしずぎてしまうと逆に不自然になってしまいますし、元に戻すこともできませんので、最初のうちはいらなくなった古いウィッグで練習してからにしましょう。

コームを使ってふかす

こちらの方法は、コスプレやイベント、パーティーなどのヘアアレンジをする際におすすめ方法です。 まず完成したときに一番外側に来る毛をクリップで取り分けます。次にボリュームをだしたい箇所の毛を少量取り、コームで逆毛を少しづつ作っていきます。逆毛を作るポイントとしては、毛束を少し取り毛先から根元へ押し付けるイメージでしましょう。そして、逆毛を立てたバラバラの毛束をひとまとめにします。外側に飛び出ている短い毛は優しく整えるます。そして最後にクリップで取り分けていた毛をかぶぜ整えたら完成です。

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ふかし加工のウイッグ

ふかし加工のウイッグイメージ

最後にふかし加工済みのウイッグの扱いなどについてご紹介していきます。
ふかし加工のウイッグは、特別なアレンジをしなくてもふんわりしたスタイルを実現することが可能です。そんなふかし加工済みのウイッグですが、取り扱いで気をつける点があります。それは、ちりちりに絡まった状態の毛が内側にある分、他の毛と絡まないようにすることです。日頃からもつれ防止のケアミストやオイルなどできちんとお手入れをして、ウィッグの毛が絡まらないように予防しておきましょう。

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まとめ

今回は、【ウィッグの基礎知識】ウィッグの「ふかし加工」ってなんだ?についてご紹介してまいりました。いかがでしたか?
ふかし加工の意味やふかし加工の方法などが分かったのではないでしょうか。ふかしを自分で入れることができれば、スタイリングの幅も広がりますし、覚えていておいて損はない技術です。ぜひ活用してみてください。一方でふかし加工を行うのは大変という方もいらっしゃいますよね。そんな方はふかし加工済みのウイッグを購入してみるのがおすすめです。ふかしを入れなくてもナチュラルな見た目になります。加工したい髪型によってふかし有り無しを選んでみるのも良いかもしれません。ぜひ、ご自身のニーズに合わせて選んでみてくださいね。

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