ウィッグは毎日使っている方もいれば、ファッション用として使っているので週末にしか使わない方、コスプレやイベントなど特別な日にしか使わない方など、使用頻度は人によってさまざまですよね。
たまにしか、ウィッグを使わない場合、ウィッグの保管方法はどのようにすれば良いのでしょうか。
今回は、しばらく使わないウィッグの保管の基礎知識、メンテナンスの方法や注意点について解説していきます。
ウィッグを保管するための基礎知識
ウィッグを毎日は使わない場合や人に会う機会や特別なシーンにしか使わない場合や複数持っていて長期で使わないかもしれないものは、丁寧にメンテナンスをしてから通気性に気を付けて保管をする必要があります。
汚れや湿気がウィッグに与える悪い影響
ウィッグを使用後そのまま放置してしまうとホコリが付き、次回使おうとした際にホコリっぽいニオイがする、型崩れや変色、劣化などが起こりやすくなるので注意しましょう。特に人毛のタイプは自分の髪と同様、湿気の影響を受けやすいです。湿気を吸うと膨張する場合や全体的に重くなってスタイルも崩れやすくなります。
一方、高品質な耐熱毛などの人工毛の場合には、人毛よりは湿気に強く、スタイルも崩れにくいのが特徴です。とはいえ、一度でも使用したものをしばらく使わない場合には適切に汚れを落とし、メンテナンスをしてからしまわないとダメージが出やすくなります。
装着時に付いた皮脂などが湿度の高い場所に放置することで、雑菌が繁殖する原因となるためです。また、お手入れせずに放っておくと毛が絡み合うなどして、後で解くのが大変になるので、丁寧にお手入れをした後で片付けましょう。
メンテナンスには、ウィッグを適切な方法でシャンプーすることが重要です。下記、関連記事に詳しいメンテナンス方法を解説しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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保管前にするウィッグのメンテナンス方法
ウィッグは外部からは風で運ばれてきた汚れや排ガスなどの目には見えない汚れが付くとともに、内側からは汗や皮脂などの汚れが付着します。そのため、雑菌が繁殖するおそれがあり、嫌なニオイの原因になることが少なくありません。
しまう前には丁寧にお手入れをして、形をキレイに整えてから保管しましょう。
①ブラシでウィッグをブラッシング
まずはブラッシングをしてホコリを落とし、絡まっている部分などを丁寧にときほぐします。目の粗いブラシやコームで梳かすのが基本です。
目の細かいもので梳くと、通りが悪く、ボサボサになることや毛が抜けてしまうこともあるので注意しましょう。ウィッグを販売しているお店では専用ブラシも販売されていますので、専用のものを使えばより安心です。
根元から梳かそうとすると毛先まで通らず、途中で絡むことやダマができて硬くなってしまうこともあります。絡みが途中でダマのようになり硬くなってしまうのでよけいにほどけにくく絡まってしまいます。毛先から順番に少しずつ丁寧にブラッシングし、段々と根元に近づけていくようにしましょう。
②シャンプーでウィッグの汚れを落とす
ブラッシングで絡みやホコリが払えたら、シャンプーを使って手洗いをします。熱いお湯はダメージを与えてしまうので40度以下のぬるま湯か調整が面倒ならお水でもかまいません。洗面器などにぬるま湯やお水をたっぷりめに張って、シャンプーを溶きます。その中で優しく押し洗いし、汚れが十分に浮いたら、丁寧にすすぎます。汚い水が出る場合には、水に汚れが出ないくらいまで、押し洗いしながら洗い流してください。
その後、軽く水気を拭き取り、リンスを施して5分ほど放置します。リンスのヌルヌルがなくなるまで、押し洗いしながら、よくすすぎましょう。洗い終わったら、タオルに包んで水気を十分に拭き取ります。傷んでしまうおそれがあるので、水気を手で絞りだしたりはしないでください。
③しっかりウィッグを乾かす
水気をタオルで十分に吸ったところで、室内で寝かせた状態でしっかりと自然乾燥させましょう。風通しが悪いお部屋なら、少し距離を離したところから扇風機やドライヤーを当ててもかまいません。ですが、直射日光に充てるのはよくないので日差しでの乾燥は避けてください。また、外干ししてしまうと、干している間にまたチリや排ガスなどが付いてしまうので室内干しがおすすめです。
完全に乾いたら、軽くブラッシングして形を整えましょう。この際、専用オイルミストをまんべんなくスプレーしてあげると美しく仕上がります。ミストが十分乾いたところで、いよいよ保管の工程に入ります。
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形をキレイにキープしておきたいなら
特別な日のために形をキレイにキープしておきたいときや複雑でデザイン性の高いスタイルのものの場合、 ウィッグスタンドと呼ばれる専用の台を用意してかけるのがおすすめです。スタンドは直射日光が当たらず、風通しのよい場所に置くようにしてください。
また、露出した状態ではホコリが付き、ニオイのもとにもなるので、専用のカバーを掛けておくようにしましょう。カバーがない場合の簡易措置としては薄手で大き目のハンカチをかぶせる場合や衣類用の防湿カバーやシートなどを掛ける方法もあります。ビニール袋を掛けてしまうと、かえって湿気が溜まるおそれがあるので、通気性のよいカバーを用いましょう。
ケースに入れておく
購入時に入っていた専用のケースに入れて、長期保管をすることも可能です。その際は型崩れをしないように紙などを丸めて、内部に詰めるのがおすすめです。
また、毛先に変なクセや型崩れが出ないよう、毛先はUの字にまとめるように丁寧にしまってください。ハーフタイプやポイントタイプなど頻繁には使わず、TPOに合わせて使うアイテムに関しては、フルタイプより型崩れの心配が少ないので、スタンドを使わなくてもケースに入れて保管しても大丈夫です。
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