抜毛症、脱毛症という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?どちらもウィッグが必要となる症状です。
最近では、子供や若い女性の間でも普段の生活でウィッグの活用を考えなければならないと言う状態に陥る方が増えているそうです。これは主にストレスが原因と考えられているのですが、円形脱毛症になる若年層や、アレルギーや免疫疾患で脱毛症になる子供の患者も少なくないそうです。
また本来、思春期の10代前半から高校生の間に多い抜毛症も、最近では成人の方の間でも増えているらしく、知らない間に周辺の方が発症している可能性も否定できません。
そこで、今回は抜毛症、脱毛症とは何かをご紹介したあと、抜毛症、脱毛症のケアをしながらウイッグを使用する方法をご紹介します。
抜毛症と脱毛症の違い
まずは、抜毛症と脱毛症の違いを見ていきます。脱毛症は聞いたことがあるけど、抜毛症ってなに?という方も多いかもしれませんね。
似て非なるものである抜毛症と脱毛症、いったいどのようなものなのでしょうか。
抜毛症とは
抜毛症は、読んだ字のごとく自分で髪の毛を抜いてしまうことをいいます。
別名で「トリコチロマニア」「抜毛癖」とも呼ばれています。精神的なストレスなどが原因と考えられてきましたが、最近では身体集中反復行動の一つではないかともいわれています。抜毛症の方は、こういった行動をとることで緊張感や不安感から一時的に解放され、満足感が得られるといいます。
身体集中反復行動とは、強迫症と呼ばれる精神障害の一種です。この病気になると、強迫的に自分の体の一部をむしったり、引っ張ったりするという症状が出てきます。代表的な例としては爪や唇をかんだり、頬の内側をかんだり、爪をむしったりすることが挙げられます。無意識に行う方もいれば意識的に行ってしまう方もいます。
脱毛症とは
脱毛症も読んで字のごとく、髪の毛が抜けてしまう症状のことを指します。原因としては、老化、ストレス、過度なダイエット、睡眠不足などがあります。こちらは精神的なものが起因している場合もありますが、上述した抜毛症とは違い精神障害ではありません。
脱毛症の中で有名な物と言えば円形脱毛症ですが、皆様も円形脱毛症に関しては耳にしたことがあるのではないでしょうか。脱毛症には、円形脱毛症のように一部分だけ抜け落ちることや、老化により、全体的に薄くなっていくなどさまざまな種類があります。
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使うなら治療しながら使えるウイッグを
ここまでで、抜毛症と脱毛症の違いをご紹介してまいりましたがいかがでしたか?
抜毛症と脱毛症とでは、原因はそれぞれ違いますが、髪の毛が抜け落ちてしまうといった症状面は同じで、どちらも発症してしまうと人前に出るのもストレスになってしまいます。その為、髪が抜けている状態でケアをしながらウイッグを使用しないといけないというのは共通ですね。治療しながら使うウイッグという観点で両者にオススメなものを見ていきます!
抜毛症にはフルウイッグを
抜毛症にオススメなのはすっぽり被るタイプのフルウイッグです。毛を抜いてしまった部分が少ない場合は、部分ウィッグでも良いのですがフルウィッグの方が、髪の毛を抜くことができなくなり、その間に頭皮の状態を回復することができ、治療に専念できるため、有効な手段となるといわれています。
両方におすすめなのは医療用ウィッグ
抜毛症、脱毛症の両方に共通していえるのは「髪が抜けている状態」です。そのため、デリケートな頭皮がむき出しになっています。そこで必要なのは頭皮のケアをしながらウィッグを使用することです。
頭皮をケアするという観点からみると「医療用ウィッグ」がオススメです。医療用ウィッグは、病気や薬の副作用で髪が抜けてしまった人向けに作られているウィッグで「地毛がない人」の使用を前提にしているので頭皮にやさしいです。
2015年4月に経済産業省が、医療用ウィッグおよび附属品についての外観、性能、試験方法などを定めたJIS規格を制定しました。そのため現在では、定められた品質検査をクリアしたものだけが『医療用ウィッグ』として認められるようになり、ネット通販などでは明確に『医療用ウィッグ』とうたわれるようになっています。
まとめ
今回は、抜毛症、脱毛症対策にウィッグを使用するときの選び方のポイントについてご紹介してきました。いかがでしたか?
抜毛症と脱毛症は根本的な原因が違いますが、髪が抜けている状態でケアが必要というのは両者共通です。したがって、ウィッグを選ぶ際には、基本的に頭皮を保護するものを選ぶと間違いがないでしょう。具体的には医療用ウィッグがベストですが、ただ、医療用ウィッグはお値段もそれなりにするので、普通のウィッグで通気性の良いものを使うなど、「頭皮に優しい」という観点で選んでいただければと思います。
うまくウィッグを活用して根治に向けて治療を続けていければよいですね。