髪の毛が抜けてしまった部分をカバーできる医療用ウィッグは、かぶった際に痛いと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。また、頭痛がするという方も少なくありません。
今回は、医療用ウィッグをかぶった際に痛いと感じる原因は何か、快適につけるためにはどのようにすれば良いのかを紹介します。
医療用ウィッグをかぶった際に痛いと感じる原因と対処法
医療用ウィッグが痛いと感じる、主な原因を紹介します。また、原因ごとの対処法も合わせてチェックしましょう。
原因:医療用ウィッグのサイズが合っていない
医療用ウィッグが痛い原因は、ウィッグのサイズが頭のサイズに合っていないことが挙げられます。医療用ウィッグのサイズが小さい場合、長時間頭部を締め付けた状態になり、皮膚に痛みを感じたり頭痛の原因になったりすることがあるでしょう。
また、医療用ウィッグをかぶった際に頭痛がするという場合は、サイズだけではなくウィッグが重いというケースもあります。さらに、ウィッグのアンダーキャップの締め付けが頭痛の原因になっているということも珍しくありません。
対処法①:医療用ウィッグは頭のサイズに合ったものを選ぼう
医療用ウィッグを購入する前に、自分の頭のサイズをしっかりと測り、正しいサイズの医療用ウィッグを購入することが大切です。なお、医療用ウィッグを専門に扱っているお店では頭のサイズを測ったり、サイズを調整してもらえたりといったケースもあります。
また、薬の影響で脱毛している場合、髪の毛が生えてきた時のことを考慮し、アジャスターが付いておりサイズを微調整できるものを選ぶと良いでしょう。
対処法②:伸縮性があるアンダーキャップをつける
医療用ウィッグを着ける際に、髪の毛を束ねるウィッグネットは、ゴムが若干ゆるいものを選びます。通常のアンダーキャップでは痛いと感じる場合、柔らかいアンダーキャップを試すのも良いでしょう。
対処法③:ショートやボブのウィッグを選ぶ
医療用ウィッグをかぶると頭が痛いと感じる場合は、軽いウィッグを選びましょう。ロングヘアのフルウィッグではなく、ショートヘアやボブヘアのウィッグを着用したほうがウィッグそのものが軽く、痛みを感じにくいといえます。ショートヘアも部分ウィッグもバリエーションが豊富なため、自分が気に入る髪型のウィッグを探してみましょう。
医療用ウィッグのピンが痛いと感じる原因と対処法
ウィッグと地毛を留めるピンが原因で、痛みを感じることがあります。ピンが痛いときの原因と、対処法をチェックしておきましょう。
原因:医療用ウィッグの着用方法が間違っている
ウィッグを留める際に、髪の毛を引っ張るようにして留めると痛いと感じる場合があります。髪の毛をピンが引っ張った状態になるため、常に痛みを感じるでしょう。また、髪の毛が抜ける原因にもなるため、ウィッグを着用する場合には正しい位置にピンを留めることや、引っ張りすぎないことが大切です。
また、毛量が少ない部分にピンをつけていると、少ない髪の毛を引っ張った状態になるため、痛いと感じることがあります。毛量が少ない部分でウィッグを支えた状態になり、髪の毛が抜けやすいので注意しましょう。
対処法:ピンの位置を変える
ピンが原因で医療用ウィッグを着用した際に痛いと感じる場合には、毛量が少ない部分から若干ズラすようにしましょう。
または、ピンの大きさを変える方法も有効です。ピンが大きいと留める髪の毛の量が増えるため、引っ張る箇所がが分散されて痛いと感じにくくなる可能性があるでしょう。小さいピンを使用している方は、大きなものや横型のものに変更します。
さらに、ピンを増やす方法もおすすめです。例えば、2個のピンが付いているウィッグの場合は4個に増やすと、ウィッグの重さが一箇所に集中せず、痛いと感じにくくなるでしょう。さらに、ウィッグが浮きにくくなり、見た目も自然に見えることがメリットです。
耳が痛いと感じる原因と対処法
医療用ウィッグを使用していると、耳が痛いと感じることがあります。なぜ耳が痛くなるのか、原因と対処法を見ていきましょう。
原因:メガネをかけていると痛いと感じることがある
基本的に、アンダーキャップを着用しているだけで耳が痛くなることはありません。しかし、メガネをかけるとアンダーキャップが押さえつけられるため、耳が痛いと感じることがあります。
対処法:アンダーキャップは生え際よりも上に来るようにする
アンダーキャップをかぶる場所が、生え際の下になっているケースが多いです。ウィッグが取れることを心配して下のほうにかぶってしまうケースは少なくありません。アンダーキャップの縁が生え際よりも下になっていると耳に当たることが多いため、生え際よりも若干上になるようにアンダーキャップをかぶりましょう。
医療用ウィッグが痛い原因を明らかにしよう
医療用ウィッグが痛いと感じる原因は様々です。例えば、地毛を引っ張っている、アンダーキャップがきついといったほか、ウィッグそのものの重さが関係していることがあります。
脱毛範囲が狭い場合には、フルウィッグではなく部分ウィッグやヘアピースを着用すると、重さが原因の頭痛を軽減できる可能性が高いです。痛みの原因を明確にしたうえで対処法を試し、快適に医療用ウィッグを着用しましょう。
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