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医療用ウィッグは保険適用になる?医療費控除についても解説

2022年9月21日
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医療用ウィッグは保険適用になる?医療費控除についても解説

医療用ウィッグを購入する際、できれば費用を少しでも抑えたいものです。

医療用であることから、購入の際には保険が適用されるのではないかと考える方もいるかもしれません。生活費や治療費との兼ね合いから、保険が適用されれば負担が減り、生活が楽になりそうです。しかし、果たして医療用ウィッグに保険は適用されるのでしょうか。

今回の記事では、医療用ウィッグに保険適用がされるのか、医療費控除の対象なのかについて詳しく解説します。医療用ウィッグを少しでも安く購入する方法についてもご紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

医療用ウィッグに保険は適用される?医療費控除について

医療用ウィッグは、国税庁の示す「医療費控除の対象となる医療費」には該当しないため、公的医療保険の対象ではありません。しかし、民間の保険の中には、条件によって医療用ウィッグの購入費用の一部が還付されるものも存在します。それぞれについて詳しく確認していきましょう。

参照:No.1122 医療費控除の対象となる医療費|国税庁

医療用ウィッグは保険適用外

医療保険は、医療費の一部もしくは全額をカバーする保険です。日本では「国民皆保険」が徹底されているため、全国民が何らかの公的医療保険に加入しています。公的医療保険には「国民健康保険」「被用者保険」「後期高齢者医療制度」の3種類があり、会社勤めをしている方であれば被用者保険に加入しているのが一般的です。

公的医療保険に加入していることによって、病気やケガをしたときでも医療費の全額を払う必要が無くなり、一部を公的な機関に負担してもらうことができます。 しかし、医療保険の対象は、厚生労働大臣が定めた薬価基準に記載されているものであり、治療目的のもの以外は対象となりません。そのため、健康診断や予防接種といった予防医療や美容医療は保険適用外となります。医療用ウィッグの場合も、治療目的のものとは見なされないため、医療保険の適用を受けることはできません。

医療費控除について

医療費控除は、医療費が一定金額以上になった場合に適用される所得控除です。医療費控除の対象は「医師などの診断、治療、施術もしくは分べんの介助を受ける際に必要なもの」であり、医療用具は対象外です。

参照: 法第73条《医療費控除》関係 -(控除の対象となる医療費の範囲)| 国税庁

そのため、公的医療保険の場合と同様に、医療費控除は治療目的の医療にのみ適用されるため、予防や美容目的の医療は対象外になります。したがって、医療用ウィッグは医療費控除を受けることができません。

民間の保険が適用されるケースがある

民間の保険会社が提供する保険の中には、医療用ウィッグを購入した際に一部費用が還付されるものがあります。ただし、医療用ウィッグが対象となるのは、たいていの場合「がん保険」です。抗がん剤治療を受けると、薬の副作用で脱毛することがあるため、その対策として医療用ウィッグを購入する可能性があります。そのためにがん保険の中には、医療用ウィッグ費用を還付してくれるものが一定数存在しています。

しかし、医療用ウィッグの還付を行っているがん保険に入っているからと言って、購入した医療用ウィッグの購入費が必ず還付されるとは限りません。抗がん剤治療の影響で必要になった場合に限られることが多く、それ以外のケースでは還付されないことが一般的です。還付の詳細については各保険会社で違いがあるので、詳しくは契約している保険会社に確認するようにしましょう。

医療用ウィッグの購入費用を抑える方法

医療用ウィッグは保険適用外であり、医療控除も基本的には対象外です。そのため、購入する場合の費用は全額自分で支払わなければなりません。

しかし、ただでさえ病気が原因で医療用ウィッグが必要だという精神的な負担がかかっているところに、加えて購入費用という経済的な負担がかかってしまえば、健康に悪影響を及ぼすことも考えられます。そのため、ここからは医療用ウィッグの購入費用を抑えるための方法についてご紹介します。

助成金や補助金を活用する

医療用ウィッグを購入する際には、自治体の助成金・補助金制度を利用する方法があります。都道府県、市区町村によって具体的な制度内容は異なりますが、基本的には各自治体に住所があり実際に住んでいる方、抗がん剤治療中もしくは治療を受けて薬の副作用で脱毛し、生活に支障が出ている方が対象です。ただし、助成金・補助金が適用されるのは抗がん剤治療による影響を受けた方のみなので、円形脱毛症をカバーするためなどでの医療用ウィッグ購入の場合は適用されません。

なお、助成金・補助金を利用するためには、脱毛したことによって仕事や生活に支障があることを証明しなければならないため、診断書や治療計画書、医療用ウィッグを購入した際の領収書などは保管しておく必要があります。医療用ウィッグの助成金や補助金を設けている自治体の数は増えていますが、申し込み条件は自治体ごとに違いがあるため、自分が住んでいる自治体のウェブサイトで確認しましょう。 

高品質な医療用ウィッグを購入する

毎日使う医療用ウィッグは体の一部になるため、快適に使用できる状態を維持しなければなりません。そのため、医療用ウィッグは自分の頭の形や大きさに適したもの、高品質のものを選びましょう。

初期費用を抑えようと安いものを購入すると、短い期間で買い替える必要が出てきたり、素材が粗悪であるために快適に使用できなかったりします。医療用ウィッグは長く使うものなので、費用の安さを重視するのではなく、しっかりした品質で自分の用途に合ったものを選ぶことが大切です。

医療用ウィッグは保険適用外!購入費用を抑える方法を検討しよう

医療用ウィッグは数万円から数十万円と価格が高い商品が多いですが、保険適用外で医療控除も基本的には使えません。しかし、助成金や補助金、保険の特約での還付が可能かどうかを確認することで、費用を抑えることができる可能性があります。

近年では、高品質で比較的購入しやすい価格帯の医療用ウィッグも販売されており、見た目がおしゃれなものも増えています。自分好みのおしゃれなウィッグを使って、髪の悩みを解決した快適な日々を手に入れましょう。

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