ウィッグを少しでも自然に見せたい場合、人工頭皮がついているものを使用するのがおすすめです。頭皮の素材は、自然なウィッグの見た目を左右する重要なポイントです。
そこで、ウィッグの人工頭皮とはどのようなものなのか、メリットやデメリット、人工頭皮の種類について紹介します。
ウィッグの人工頭皮とは
着用していて自然に見せたい場合は生え際や分け目、つむじの見せ方が重要です。ウィッグネットが見えると、ウィッグであることがすぐにわかってしまうというケースも少なくありません。
人工頭皮はウィッグの頭皮の部分を人工素材で作ったもののことであり、肌色の人工頭皮にウィッグの毛を植えているため自然に見えることが特徴です。
人工頭皮を使ったウィッグのメリットとデメリット
人工頭皮はメリットとデメリットがあるため、それぞれを確認して頭皮の素材を選びましょう。
人工頭皮のメリット
人工頭皮を使ったウィッグの最大のメリットは、自然に見えることです。人工頭皮を使用することで人間の頭皮のように見えます。低価格のウィッグでも人工頭皮が使用されているものが多く、人工頭皮をつけていると生え際や分け目が自然に見えるため、近い距離で見られるときや上からの視線が気になりにくくなるでしょう。
また、人工頭皮の範囲が広いと走ったり運動したり、風が吹いた際に髪の毛が自然な動きになることも特徴です。
人工頭皮はウィッグであることを知られたくない方に最適であり、医療用で使われることが多いです。
人工頭皮のデメリット
人工頭皮が使われていると、人工頭皮以外の素材を使ったものと比較して価格が高いことがデメリットです。さらに、人工頭皮を使っている部分のみ分け目を変えられることが特徴であり、髪型をアレンジしにくいこともデメリットとして挙げられます。
また、長時間着用する場合には、素材によっては頭皮が蒸れて地毛や頭皮に悪影響を与えることもあるため注意が必要です。
ウィッグの人工頭皮の主な種類
人工頭皮にはいくつかの種類がありますが、代表的な2つの素材を紹介します。どちらの素材が自分に適しているかチェックしましょう。
シルク
シルクで作られた人工頭皮はハリがあるためウィッグが柔らかくなり過ぎず、扱いやすいことがメリットです。また、非常に通気性が良く軽いため、着け心地も良いでしょう。至近距離で見なければウィッグであることが分からないほど、リアルな人工頭皮です。
ウレタン
透明なシリコンで作られており、見た目は非常にリアルです。しかし、シルクと比較すると重さがあり通気性が悪いことはデメリットだといえるでしょう。暑い時期にはウィッグの中が蒸れるため注意が必要です。
人工頭皮を使っていないウィッグも販売されている
ウィッグは人工頭皮を使っていないものも販売されています。人工頭皮を使っていないものでも、分け目が作られており、ある程度自然に見えることが特徴です。ただし、ネットが見えるため実際にはウレタン樹脂やシルクで作られた人工頭皮を比較すると、不自然に見えることがあるでしょう。
人工頭皮のウィッグを着用する際の注意点
人工頭皮を使ったウィッグは自然に見えることがメリットですが、着用方法によっては不自然に見えることがあるため注意が必要です。そこで、人工頭皮を使ったウィッグの活用のポイントを紹介します。
自毛がある方はネットを使う
人工頭皮が使われているウィッグは、自毛がある方でも使用できます。しかし、自毛がある方はウィッグネットを着用したうえでウィッグをかぶらなければウィッグが動き、不自然に見えるため注意が必要です。自毛を束ねてウィッグネットに入れてから、人工頭皮のウィッグをかぶりましょう。
頭皮のケアをする
人工頭皮に使用されている素材のなかでもウレタン樹脂は通気性が悪いため、頭皮が蒸れます。頭皮に細菌が繁殖すると頭皮の痒みや赤み、湿疹といった肌トラブルにつながるため注意が必要です。
頭皮環境が悪化すると髪の毛に栄養が届かず、髪の毛が傷んだり細くなったりすることで抜け毛や薄毛につながるリスクもあるでしょう。
長時間ウィッグを着用する際には1度脱いで頭皮を拭いたり、通気性の良い素材のウィッグを使ったりする必要があります。
人工頭皮の素材を見直す
頭皮環境の悪化が気になる方や、頭皮環境を健康に保つことを重視するのであれば、シルクの人工頭皮を使用する方法がおすすめです。また、どの素材の人工頭皮でもメンテナンスをして清潔に保ちましょう。ウィッグ専用のシャンプーを使い、擦らず丁寧に洗います。人工頭皮が自然に見えても、ウィッグの毛が傷んでいると不自然に見えたり清潔感がない衣装になったりするため注意が必要です。
人工頭皮を使った自然なウィッグを選ぼう
人工頭皮は人間の頭皮に似た色や質感に作られており、自然に見えることが魅力です。
生え際や分け目、上からの視線が気になる方やウィッグだと知られたくない方は、人工頭皮が使われているウィッグを選びましょう。